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2007年1月19日 (金)

「院政」

院政というのは世界の他国にあまり例のない政治形態で、日本の中世の王権構造の象徴のようなものだろう。
実は院政と摂関政治はよく似ている。摂関政治といっても、道長などの藤原氏全盛期のそれではなく、もっと後年の形式化した摂関政治である。道長の時代には、その権力の源泉は摂関であることにはなく、天皇の外戚であることにあった。摂関の地位はその帰結に過ぎないのである。しかし後には、摂関家の嫡流であれば外戚でなくとも摂関の地位を得るようになった。つまり摂関の地位が摂関家の「家職」になったのである。
それと同様に、院政期以降「天皇」の地位は「天皇家」の「家職」となった。院政で上皇が専制権力を振るうことを可能にしたのは、その「天皇家」の「家長」であるという点である。この「家長」は「家」に伝領する荘園の管理権を握っていた。そういう意味では、藤原氏の「家長」の地位である「氏長者」の称号と、その「氏長者」に附属する「殿下渡領」の管轄権が摂関の地位にともなって五摂家の間を渡り歩いていた摂関家よりもよほどわかりやすい構造になっている。

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