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2007年2月27日 (火)

「文明の十字路=中央アジアの歴史」

中央アジアという地域は意外と知られているようで知られていない。つい最近まで中国とソ連がそれぞれ東トルキスタンと西トルキスタンを領有していて、中央アジアを主体とする独立国が存在しなかったということも印象を薄めているのかもしれない。
しかし一言でトルキスタンと言っても東トルキスタンと西トルキスタンの間には世界の屋根パミール高原が横たわっていて思ったより交流が少ない。それでもこの地域の地峡が東西世界の重要な交通路となり得たのは、ヒマラヤとチベットよりはまだ通行しやすかったからだろう。
この地域ではイラン系、トルコ系、モンゴル系の民族が入り交じり、また宗教的にもマニ教、ゾロアスター教、仏教、イスラム教が興亡した。とても簡単には説明できない複雑さだ。これだけの分量の本でも概説以上にはならない。

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2007年2月25日 (日)

H-2AF12打ち上げ

天候のせいで延期になっていた情報収集衛星(要するに偵察衛星)の打ち上げが昨日無事に成功した。
ペイロードのせいだろうけれども、NHKが比較的長い時間をかけて打ち上げシーンを報じてくれたのでけっこう堪能した。もちろん、本当に堪能するためには現地に行かなくてはいけないんだろうけど。






次回から打ち上げの実施責任者がMHIになるそうで、JAXAが打ち上げるのはこれが最後になる。もっとも、実際の作業はJAXAが相変わらず続けるんだが。

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ハチロク復活

今月の鉄道雑誌で一番目をひいたニュース。
JR九州で一昨年夏まで「SLあそボーイ」を牽引していたSL58654号(8620形、いわゆるハチロク)は老朽化のために運行を停止していたが、このたび修繕をほどこした上で復活することになった。
そもそもハチロクが運転を停止したのは人間で言えば背骨にあたる台枠のひずみが根本原因であったからさすがに復活は無理だろうと三十一は思っていた。しかしJR九州では台枠を新製して交換するという大工事を行なって2009年には運行を再開したい意向だという。

JR九州がこうした大きな投資をしても復活に踏み切ったのは、要するにそれでも充分回収できると踏んだからに違いないが、明るいニュースであることは間違いない。大正年間に製造されたハチロクは車齢80年を越えてなお走り続けることになる。背骨である台枠を交換した車両が果たしてそれまでと同じものであると言えるかどうかは微妙だけれども、そこをとやかく言うのは野暮であろう。

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2007年2月23日 (金)

アニメ版「ロケットガール」

始まった。http://www.wowow.co.jp/anime/rocket-girl/
もちろん見ました。長年の懸案だった「『ロケットガール』アニメ化計画」がついに実現したわけですな。
原作とは多少設定が変わっているけど、面白さは変わっていない。アニメなりの描写を期待したいところ。ちょっと残念だと思ったのは、爆発シーンが意外とあっさりしていたところ。もっと凝った爆発にしてほしかった。何しろ漢の浪漫ですからなあ。
今日見たかぎりでは、主役3人のCVはうまくはまっているようだ。マツリも茜もあまりセリフがなかったけど、わずかなセリフを聞いたところではいい感じだ。
OPEDは来週までお預け。

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2007年2月20日 (火)

「ROOM No.1301 しょーとすとーりーず・すりー」

これもシリーズなんだけど、本編とは少し離れた短編集。本編はけっこう重たい内容も含まれているんだが、こちらはかなりお気楽な雰囲気。なのであまり頭を使わずに読み進められた。朝、通勤のときに読み始めて、その日の帰宅までに読み終わっちゃったから、実質2時間かかってないはず。電車の中か駅のホームでしか読んでないからね。

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「フランス語・イタリア語・スペイン語が同時に学べる本」

以前からフランス語とイタリア語をかじってみたいと思っていたので、買ってみた本。スペイン語はあまり興味がなかったがついでに勉強できるならそれもよかろうという感じ。Amazon の書評ではかなり厳しいコメントもあったが、三十一はこの本でフランス語を完全にマスターしようなんて最初から考えていなかった。フランス語もイタリア語も、基本的な文法をおさえて、辞書を片手にどうにか意味がとれる程度でいいと思っていた。というのも、主な目的はオペラや歌曲を原詩で聞くためと、それから軍事やら音楽やらの洋書を読むためだったからである。洋書にしたって具体的にどの本が読みたいというものがあったわけではなく、洋書屋で意外にイタリア語やフランス語の本があるようなので選択肢を広げたいというくらいのことだ。ドイツ語は少し勉強してきたので、英語ドイツ語フランス語イタリア語とそろえばほとんど不自由しないだろう。現地でネイティブと会話、なんて最初から考えていない。

その目的のためにはそこそこ役立ったのではないかと思う。

なお、やはり Amazon に「普通はフランス語の次にスペイン語を勉強するだろう」と書かれていたが、三十一は既述のとおりフランス語とイタリア語(あるいはイタリア語とフランス語)が目的なので「普通」という言葉で自分中心に考えないで欲しい。三十一が「普通ではない」と言われると否定のしようもないのだけれど。

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2007年2月17日 (土)

H2AF12打ち上げ延期

情報収集衛星の4号機を軌道に投入するためのH2A12号機の打ち上げが昨日予定されていたが天候上の理由で延期された。
燃料注入も済んで打ち上げ直前にいたった段階で延期になったから、次の打ち上げまで最低5日かかるということで、再度延期になったりすると2月中の打ち上げは難しくなる。内閣府がバックにいるから3月に入っても打ち上げを強行したりするかな。早く打ち上げたいのはJAXAよりもむしろ国のほうだろうから。

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2007年2月13日 (火)

「私のKnightになってよネ!3」

正統的なツンデレ。
えーと、これだけで話が終わってしまうのもアレなのでもう少し続けると、三十一的にはファンタジーふうな設定はどうでもよくて純粋にツンデレラブコメとして楽しく読んだ。

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「フランスの中世社会」

買ったのはずいぶん前で、読み始めてからもけっこう経つが、ようやく読み終わったという感じ。少し読んでは他の本に浮気し、また戻ってきて少し読み進めては別の本を読み始めるという具合だったが、それでも途中で諦めずに最後まで読むことができたのはそれなりに面白かったからだろう。
細かいトピックをたくさん並べてみましたというような体裁で、読み終わって振り返って焦点がぼけているような気がするが、逆にそんなだから何度も再開できたのかもしれない。とりあげているのは基本的にカペー朝時代のフランスで、正直あまりなじみのない時代設定だけれどもだからこそ興味深く読めたのだろう。

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2007年2月12日 (月)

ふんべつしゅうしゅう

たぶん今どきの日本ではどこでも見かけるに違いない「分別収集」という文字だが、由緒正しい日本語遣いとしては「分別」は「ふんべつ 」と読むべきだろう。
しかし近頃ではこの「ふんべつ」はすっかり死語となり、「分別収集」を「ぶんべつしゅうしゅう」などと読むことにまったく疑問を持たれなくなってしまった。日本人がもともと持っていた「分別(ふんべつ)」が、燃えないゴミの日にゴミ捨て場に出され、清掃局に収集されたあげく夢の島あたりに埋め立てられていく図が脳裏に浮かんだのだが正直洒落にならんぞ。

道ばたでこの「分別」を見かけて当然のように「ふんべつ」と読み、その後でこの二文字が「分別収集」の一部であったことに気づいたのでちょっとこんなしょうもないことを考えてみました。

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2007年2月10日 (土)

天皇機関説

厚生労働大臣が女性を「子供を産む装置」と発言したことが物議を醸している。三十一はこの発言自体がそれほど問題だとも思わない。最初にニュースでこの話を聞いたときに実際に話をしている映像を見たのだが、伝えられている部分だけを切り取ると問題発言に見えるけれど全体の文脈を見ればそれほど問題とは思えない。
とは言え、三十一には別にこの大臣をかばう義理はないし、不用意な発言で攻撃材料を提供してしまったことは確かだからある程度自業自得の部分があると思う。

ところで、この騒動について考えているうちにもうひとつの騒動を思い出した。思い出したといっても書物の中で読んだだけなのだが、その騒動というのが戦前の「天皇機関説騒動」である。天皇を「機関」とした法学上の学説が「不敬」として批判され、機関説論者の美濃部博士が貴族院議員を辞職せざるを得なくなったという、通常の文脈では戦前に自由な学問が抑圧されて皇国史観一色に染まっていく象徴的な事件とされている。
今回の「女性装置説」批判は、この「天皇機関説」批判と構造がそっくりである。例えば「天皇機関説」を見てみると、国家統治というシステムの中で「天皇」が果たしている機能を考えるときには天皇をひとつの「機関」と考えるのが妥当である、というものであろう。これは天皇の神聖さとか権威といったこととは全く関係なく、むしろ純粋に「天皇」の機能を考えるためにはそういった要素が邪魔になるので、あえてそういう部分を抽象化して考えると天皇もひとつの「機関」になる。こういった抽象化では、当然のことながら細かいことが見えにくくなる。しかしそのことによって逆に本質が浮き彫りになってくる。ここでいう本質というのは、国家統治システムの機能を分析するという目的における天皇という存在の本質であって、神聖不可侵だとか万世一系だとかいうご託宣は検討の対象にはならないのである。そういったものが「ない」と言っているわけではなく、それは単に「別の話だ」と言うのに過ぎない。
しかし「天皇機関説」排撃論者は「神聖不可侵な」天皇を「機関」扱いするのはけしからん、と故意かそれとも本気だったのかわからないが本来別のレベルの話をごっちゃにして批判して言論を封殺したのである。

ここまでの説明の本筋を変えずに、単語を少し変えてやるとそのまんま「女性装置説」批判の話になることがわかるんじゃないかな。

ところで、この大臣は「結婚して子供を二人以上もつという健全な願望」と発言してまたまた物議を醸した。問題になった「健全」は「願望」にかかるはずなので三十一はこれも大した問題じゃないと思ってはいるが、「健全」「不健全」という価値判断をア・プリオリに普遍的なものと考えているふしがあってそこがちょっとひっかかる。そもそも「不健全ですけど、なにか? 」という人には効果がない。世の中には「健全でありたい」という願望を持たない人もいるんだということを理解するべきだろう。実は三十一もそうかもしれない。

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ミゼレーレ再録

これは自分向けのメモ。

タリス・スコラーズがアレグリの「ミゼレーレ」を再録音したらしい。これは買わねば。日本に入ってくるのは今月末くらいかな?

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「戦争の日本史5・東北の争乱と奥州合戦」

前九年の役と、後三年の役と、頼朝の奥州征服をひとつにまとめるという思い切った構成の本になっている。奥州つながりと言えばそうだろうけど、後三年の役と頼朝の間には百年の時間差がある。つまりその百年は奥州藤原氏政権の時代ということになるのだが。
この三つの合戦の共通項は、武家の棟梁たる源氏という伝説の生成と進化に貢献したことだろう。前九年の役、後三年の役は言うまでもあるまい。源氏自身もそうだが、のちの御家人層も源氏に仕えたその源流をこの両役に附会して「重代の主従関係」を作為した。
そして頼朝の奥州征服は、頼朝が行なった最後の戦争である。つまり頼朝との主従関係を構築する最後のチャンスということになる。前九年後三年で始まった源氏家臣団の構築は、奥州征服において完成した。頼朝の奥州征服は、両役で作られた源氏の遺恨をようやく解消させることになった。こうして伝説は完成し、中世日本が誕生した。これ以降700年の武家政治を形作ることになる。

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「私立!三十三間堂学院5」

一日で読み終わっちゃいました。
しかしこの作者はオタクだなあ。この手のライトノベル作者にありがちなオタクではなく、ずいぶんマニアックなオタクである。三十一とちょっと似てるかもしれない。興味の方向性は違うけどね。
そういや、今回はいつもにもましてヒロインの影が薄い。

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2007年2月 7日 (水)

「私と月につきあって」

いきなり Amazon で品切れになってるのは、売れまくっているから・・・じゃないよな。
自称「月SFの決定版」だが、その「自称」は外してもいいんじゃないかと思う。

面白いもので、この著者の書くSFは、あまりハードSFを読みつけない人には「ご都合主義」に見えるらしい。その一方で、玄人には「リアリティに富んでいながら意表をついた展開」という評価を得ることが多いようだ。書評なんかを見てもその評価にばらつきがある。三十一から見れば文句なく面白いんだが、その面白さを味わうためにはある程度の前提知識が必要なのかもしれない。

この巻で完結というのはちょっともったいない。基本的に一話完結なのでどこで終わってもかまわないのはその通りなのだが、きちんとした終わり方をしてほしいものである。それは「クレギオン」シリーズにも言えることだ。

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2007年2月 6日 (火)

マイケルよりプリンス

またスーパーボウルの話だが少し趣向を変えて。
今年のハーフタイムショウはプリンス。懐かしいなあ。プリンスが売れ始めたのは三十一がまだ高校生くらいのこと、地元のデパートに入っていたレコード屋でLPを買った記憶がある。CDじゃなくLPだということが時代を感じさせるなあ。去年、たまたま見かけたベストアルバムを入手していたので、そういう意味ではタイミングがよい。

スーパーボウルのハーフタイムショウと言えば名だたるスターが登場することでも知られている。昨年はローリングストーンズだった。一昨年はポールマッカートニーだったと思う。もっと前にはスティービーワンダーやジャネットジャクソンも登場した。三十一は見ていないがマイケルジャクソンも出ているそうだ。

三十一はマイケルジャクソンよりもプリンスが好きだ。プリンスのあの不健康さが好きだ。プリンスのあの「喉に何かひっかかってるんじゃないか」と言いたくなるかすれた声が好きだ。だから「パープルレイン」よりは「キッス」が好きだし、「ラズベリーベレー」より「ポップライフ」を好む。おかしな趣味だというのは自覚している。考えてみれば三十一が好む歌手はどれも特徴的な声をしている。「今どき」な歌手はあまり好かないようだ。

最近の印象ではプリンスよりもむしろマイケルジャクソンのほうが「あやしい」印象があるような気もするが、三十一が求めているのはあくまで「あやしげ」な雰囲気であって、本当に「あやしい」のは洒落にならない。

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36年ぶりの勝利

今年のスーパーボウルは、三十一の願望通りにインディアナポリスが勝った。いきなりキックオフリターンタッチダウンを食らったときにはどうしてくれようかと思ったが、その後インディアナポリスがどうにか流れを引き寄せて後半に得点を重ね逃げ切った。
中継でも言っていたが誰がMVPになるのか予想が難しいくらい地味な、しかし玄人好みの展開だ。雨という悪天候のせいもあるかもしれないが。やはりこういう悪天候のときにこそ踏んだ場数がものをいう。シカゴのQBグロスマンが食らった2度のインターセプトは、どちらも長い浮かせたパスだった。この天候で投げるべきパスじゃないな。少なくとも1Qでマニングがウェインに投げたTDパスみたいにワイドオープンになっているのでなければ。

さてまとめ。

SuperBowl XLI @ Miami, FLA
Chicago Bears (NFC) 17 - 29 Indianapolis Colts (AFC)
MVP: Payton Manning (QB, Indianapolis)

これで今シーズンの真剣勝負は終わり。あとはお遊びのプロボウルのみ。

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2007年2月 3日 (土)

「瑠璃の翼」

陸軍でも古い戦闘機乗りのひとり、野口雄二郎の伝記小説。著者の祖父にあたるそうだ。その野口の生涯の中で唯一の実戦でありしかも日本陸軍軍人としての経歴を終える原因となったノモンハン事件に関する記述が大半を占める。
ノモンハン事件といえば地上戦では日本の惨敗、ただし空戦では圧勝という評価が定着しているが、個々の戦闘でいかに善戦しようと戦略的には負けである。この本でもっとも印象づけられたのが、航空戦というのが本質的には消耗戦であるということを日本側はまったく理解していなかったし、この戦闘のあともそういう戦訓を引き出してこなかった。

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2007年2月 1日 (木)

Wikipedia の親補職の項目が修正されている

以前、「うぃきぺでぃあ」を信じないでください という記事で Wikipedia の親任官 の項目で説明されている「親補職」に関する記述がかなりおかしいということを取り上げた。
最近、改めて見てみると修正されている。以前に比べてかなりマシになったと言えるだろう。まあ細かいところでまだ気になるところがないでもないが。

一番気になったのが「少将以下が親任官待遇になることはあり得なかった」という一文。これは法制上あり得ないという意味なのか、それとも明確な規定は無いが事実としてそういうことはなかったという意味なのか。文面を素直にとると前者のようにとれてしまう。
しかし三十一が知るかぎり「親補職は中将以上に限る」というような規定は存在しない。例えば軍令部総長の場合、根拠となる法令「軍令部令」において「軍令部ニ総長ヲ置ク親補トス」(第二条)と規定されているのみである。そして軍令部総長の補職資格として海軍大将または中将に限定しているのは「定員令」の規定だ。つまり、軍令部総長というたまたま親補職である職に、大将または中将を割り当てているだけということになる。「親補職だから」中将以上をあてているわけではない。「定員令」で親補職に少将を割り当てても法理論上はまったく問題ない。現実問題として、親補職はそれなりの格を求められる地位であるから、中将によほど人材が払底していないかぎり少将にまで枠を広げることはなかっただろうが。その「よほど」が起きたのが戦争末期で、大量に増産された師団のうち一部の師団長に(若返りの意味も含めて)少将が補職された。ただしこのときには親補職とは扱われなかったらしい。

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シーローンチは燃えているか

野尻さんのボード でシーローンチによる打ち上げが失敗したというニュースを知る。ロケットが爆発する映像がさっそくYouTube にアップされていたのは、こういうご時世だから今さら驚きはしないが、Spaceflight Now の記事の末尾にまで YouTube へのリンクが貼ってあったのは少し驚いた。

シーローンチと言っても一般にはあまり知られていないかもしれない。太平洋の真ん中、赤道直下の洋上に建設した舞台からロシア製のロケット「ゼニット」で衛星打ち上げを行なうアメリカの企業である。おもにボーイングが出資しているらしい。

一昔前の感覚でいうとアメリカの会社がロシアのロケットを使うなんて考えられなかったが、何せ現時点でのアメリカの主力ロケットのひとつアトラスVのメインエンジンにロシア製のRD-180が使われる時代だから、そう驚くにはあたらない。

打ち上げにもっとも有利と言われる赤道直下の洋上から安価で信頼性の高いロシア製ロケットを使って衛星を打ち上げるという事業は、新たなビジネスモデルとして注目されてきた。これまではうまく行っていたが、ここにきてつまづいたということか。打ち上げの途中で問題が起きたのだったらまだよかったのだが、点火直後に射点で爆発してしまっているので打ち上げ施設そのものも被害甚大(全損という観測もある)。不死鳥のように甦るか、それとも案外あっさり事業を投げ出してしまうか、目が離せないところだ。

ところで、このニュースを日本のマスコミがどう伝えているかと思って某新聞社のニュースサイトを探してみたが、国際欄、経済欄、科学欄のどこにもとりあげられていなかった。

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