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2007年7月21日 (土)

青海川駅の土砂崩れ

少し間があいてしまいました。別に死んでいたわけではなく真面目に仕事していたのですが。

ほんの17日前にトワイライトエクスプレスで通過した信越本線の青海川駅付近で、16日の新潟県中越沖地震のために土砂崩れが起きて線路が不通になった。
トワイライトエクスプレスとか特急「日本海」とか「北陸」とか、この区間を通過している夜行特急や急行が運休になったのはやむを得ないことだが、実際にはこの区間は以前に比べるとローカル化している。越後湯沢と直江津方面を短絡する北越急行(ほくほく線)が開通しているからだ。東京から北陸方面へ向かうルートは、越後湯沢から北越急行を経由する経路が主流になっていて、青海川付近は通らない。だから、くだんの夜行列車をのぞけば長距離旅客輸送には大きな影響はないだろう。

そうすると、この青海川駅付近不通でもっとも影響を受けるのは誰か。それは北陸・関西と東北・北海道方面を結ぶ貨物列車を運行しているJR貨物にほかならない。
もちろん、JR貨物の収益の柱は東京と西日本方面を結ぶルート、ついで東京と北海道方面を結ぶルートで、この関西-北海道ルートは収益面ではそれほど大きな割合ではない。しかし、それでもこのルートはJR貨物にとってやはり重要なのである。それはこのルートにおいて、JR貨物の占めるシェアが比較的高いためである。いわば、カタい商売ということになる。もしこの区間の不通が長くつづけば、荷主がほかの手段に逃げかねない。いったん逃げてしまった荷主を再び引き戻すのは至難の業であろう。

ただ、この区間の持ち主はJR東日本である。当然のことながら復旧の責任はJR東日本にある。JR貨物が速やかな復旧をどれほど望んでも、JR東日本の仕事を見守るしかないのだ。JR東日本にとってJR貨物が「顧客」であるなら強いことも言えるだろうが、JR貨物は線路保有者(この場合JR東日本)に対して、アボイダブルコスト、つまり運行によってかかる経費そのものしか負担していない。言い換えると、JR貨物がJR東日本の線路を借りて貨物列車を運行しても、JR東日本からすれば損害も出ないが儲けも一銭も得られないのだ。そう考えると、JR東日本がJR貨物の言い分に冷淡であっても無理はなかろう。

新潟県中部地震のときにも、万一の際の迂回経路の不備が指摘されていたが、有効な対策が打ち出されていないうちにまた同じ問題が起きてしまった。

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