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2007年10月27日 (土)

西へ旅立つ

古典落語の世界だと「西へ旅立つ」ってのは「西方浄土へ赴く」、つまり死ぬってことなんだけど、ここでは文字通りの意味でしかない。
日本の47都道府県のうち、地続きでない沖縄を除いた都道府県のうち三十一がこれまで足を踏み入れたことがないのは6県。今回はそのうち2つを制覇しようという旅である。鉄道趣味的には、建て替え前の余部鉄橋とサンライズを経験するのが主要目的だ。

しかし、天気は台風のおかげであいにくの雨。大荷物を抱えて、雨の中でかけるのはあまりうれしくない。大きな傘を持って行きたくなかったので、けっこう強い雨の中折りたたみ傘でなんとか駅までたどりつく。こんなときに限って、途中でデジカメを忘れたことに気づいて一度引き返す羽目になる。まあ、台風さえ行ってしまえば天気も回復するようなので今日明日の辛抱だ。

東京で切符を買う。山陰ゾーンの周遊きっぷ、「ゆき」は東京から京都を経て山陰本線経由で鳥取まで、「かえり」はサンライズを使う予定なので伯備線・山陽本線・東海道本線経由で東京に。ところが、今や関西から鳥取の経路は智頭急行経由はくと利用が主流になっているため、最初「ゆき」の経路を間違えて発券された。「作り直したほうがいいですか?」もちろん、そうしてもらわなければ困る。そうじゃないと余部鉄橋を通れない。

今夜の宿は舞鶴。経路からは少し外れているが、当日になって城崎温泉に宿を求めるなんて無謀な試みをするよりはずっとまし。それに一度舞鶴という街には行ってみたかった。

新幹線で京都に着く頃には雨はあがっていた。山陰線に乗り換える途中で、跨線橋から写真を撮ってる人がたくさんいたので「変わった車両の列車でも来ているのか」と思ったらさにあらず、虹が出ていたのだった。
Pa270011



京都から乗り換えた「たんご5号・まいづる7号」はいい加減くたびれた183系、それも485系を直流化改造した183系だから相当古い。車内で綾部~舞鶴間の飛び出した区間の清算をする。京都駅を出てしばらくは、京都市街の西部を北上する。京福線の上を越えるときにちょうど単行の電車が走っていった。この市街地を走る路線が比較的最近まで非電化のまま放置されていたのは、国鉄の無策を示している。途中、山城国から丹波国に移るあたりの国境で、嵯峨野渓谷を越える。このあたりは電化の際に新線に切り替わった区間だが、旧線を廃止せず観光鉄道として活用している。ときどき眼下にその旧線が見えるのだが、うーむ、確かにこれは観光鉄道としては絶品に違いないが、山陰を代表する幹線がこの急曲線では、輸送力の増強も難しかったろう。丹波に入ったちょうどそのころからまた雨が降ってきた。途中で渡った鉄橋から何気なく下を見たらとんでもなく高かったので少し驚いた。そうは思っていなかったが、実際に来てみると思いのほか山深いところだとわかる。亀岡あたりでは複線化工事が進んでいた。すっかり暗くなっていた和知駅では、測線にDD51が牽引する工事列車が停車していた。マヤ検かな。暗くてよくわからなかった。綾部で福知山行きと分かれて舞鶴線に入る。西舞鶴を経て東舞鶴に到着。東舞鶴は小浜線と舞鶴線の境界駅だが、一見なんの変哲もない高架駅でしかない。雨は少し小やみになったようだが、風は激しい。

今日の旅程:
東京(1333)→京都(1553) 89A
京都(1624)→東舞鶴(1802) 5095M~3047M

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