「お雇い外国人」
古典だったらしい。
講談社学術文庫シリーズは、現在では常識となっている見方を最初に示した文献を改めて再刊するというパターンがけっこう多い。気づかずに読むと無意識下の前提と異なっていてとまどうことがある。
この本もそのパターンで、「お雇い外国人」というのは現在ではかなり知られた存在になっているが、発表当時はほとんど知られていなかったらしい。だから現在の目から見れば言わずもがなの説明が散見されるし、そんな説明をするぐらいだったら実例をもっと取り上げてほしかったなどと無いものねだりの欲求が生じてくる。そんなもんだと思って読んでいればいいのだが。
三十一がまず注目するのはもちろん海軍で、ダグラスが取り上げられていたのはまったく予想通り。いっぽうの陸軍では、時代がちょっと違うせいだと思うが、ドイツのメッケルについてあまり詳しく触れられていなかった。
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