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2008年3月30日 (日)

ラヴェル・ト長調協奏曲

この曲好きなんです。
ラヴェルのピアノ協奏曲というと、まず「左手」が出てくるけれど、三十一はこのト長調のほうが好き。CDを買うと大抵カップリングされてるので、買うのに迷うことはないけれど。
上で挙げたCDはブーレーズとツィンマーマンの組み合わせで、かっちりまとまっている。もう少し遊び心があってもいいかな、とも思うけれど。もう10年前なのか、このCD・・・

なんで突然こんな話をし始めたかというと、最新の「のだめカンタービレ」で主人公ののだめがハマったのがこの曲。

「左手」じゃなく「ト長調」というところが、「我が意を得たり」と思ったので、思わず書いてしまった。のだめと趣味が同じ、というのは喜んでいいのやら。

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大変だー(棒読み)

何を書くつもりだったのか思い出しました。

金曜のことになるが、北朝鮮が黄海で短距離対艦ミサイルを発射したというニュースが流れていた。

北朝鮮、短距離ミサイル発射 核開発は改めて否定 (asahi.com)

(略)韓国政府によれば、北朝鮮は28日午前、黄海で3発の短距離艦対艦ミサイルを発射した。韓国軍合同参謀本部は「通常訓練の一環」と説明している。

このニュースを見て激しく既視感に襲われた。なぜならもう5年以上前にこんな記事を書いているからだ。今回使用されたミサイルがシルクワームであるかどうかは不明。だが仮にシルクワームでなかったとしても、せいぜい中国製のYJ-2くらいが関の山。というわけで5年前とほとんど論旨を変える必要はない。論旨を変える必要がないということは、それだけ進歩がなかったということで哀しいことだが。
ところで、文中の「福田官房長官」というのは今の内閣総理大臣閣下のことである。時代を感じるなあ。

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2008年3月29日 (土)

海自改編

先週の末から今週前半くらいにかけて倒れていたので、更新が止まってました。まだ調子はよくないです。何かのニュースを見て、コメントしようと思っていたんですが、寝かせているうちに何だったか忘れてしまいました。

というわけで、何も考えずに書ける今年度の海自組織改編について書き殴ってお茶を濁すことにします。

3月26日付で海自の組織改編が行われた。おおまかにいうと、統合運用対応と組織の集約化が狙いだろう。
まず大きく変わったのが護衛艦隊で、4個護衛隊群はそれぞれ旗艦のDDH×1、3個護衛隊(DDG×2、DD×2、DD×3)で構成されていたのを2個護衛隊(DDH/DDG/DD×2、DDG/DD×3)に集約する。それにともなって第61~64護衛隊は解隊される。
さらに、これまで各地方隊に配属されていた第21~26護衛隊を、それぞれ第11~16護衛隊と改称の上、護衛艦隊に所属替えする。これらの護衛隊は、護衛隊群には配属されないらしい。
この改編は、自衛艦隊司令官が必要に応じて直接護衛隊群や護衛隊を指揮するようになる一方で、護衛艦隊司令官はすべての護衛艦に対して日常の教育訓練や管理を統一して実施し、自衛艦隊司令官の要求に応じて適宜戦力を提供するという、アメリカ軍と同様のタスク/タイプ編成を狙ったものらしい。これも統合運用がらみである。
なお、護衛艦隊ではこれに加えて、いままで直轄艦だった訓練支援艦を管理するための第1海上訓練支援隊が新編される。2006年に、それまでやはり直轄艦だった補給艦を管理するための第1海上補給隊を編成したのと同じ理由だろう。

また航空集団が再編される。固定翼哨戒機部隊では、各群に2個航空隊が所属していたのが、1個航空隊に集約される。一方、回転翼哨戒機部隊では、地方隊に所属していた大湊/小松島/大村航空隊が航空集団隷下の第21ないし22航空群に編入され、既存の航空隊とあわせて再編される。これも護衛艦隊と同様のねらいがあるのだろう。

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2008年3月21日 (金)

次期海幕長きまる

海幕長更迭をふくむ海自幹部人事が閣議了承された。

吉川海幕長の後任には当初、加藤保海幕副長(17期)の昇格と報じられていたが、実際には赤星慶治佐世保総監(17期)が就任することになった。よかった、前の記事で名前挙げておいて。

その他の報じられている人事は、佐世保総監に加藤保海幕副長。海幕副長には加藤耕司舞鶴総監(20期)。舞鶴総監には方志春亀佐世保総監部幕僚長(20期、海将補から海将に昇進)。
香田自衛艦隊司令官の去就については、減給処分は発表されたものの退任とも何とも報じられていない。今回は先送りされるのか、それとも裏に隠れているのか。

予想しているよりも小幅な人事になっている。赤星海幕長と同期の加藤保海将が佐世保総監に横滑り、ということはもうしばらくは海幕長の同期生が部下にいる、という変則的な状態が続くということだろうか。大幅な入れ換えをするよりも、そういう変則状態を選んだんだろうなあ。

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2008年3月20日 (木)

クラーク逝く

Sir Arthur Charles Clarke (1917.12.16 - 2008.03.19)

「ずっと死なないような気がしてた」という感想が複数のサイトで見られるが、実は三十一もなんとなくそんな感じを持っていた。だからこのニュースを最初に聞いたときには、驚いたというよりも意表をつかれたように感じた。

実のところ、三十一がちゃんと読んだのは「2001年」と「宇宙のランデブー」くらい。「幼年期の終わり」は、ずっと読まなくちゃいけないと思っていながら、本屋で冒頭部を立ち読みして満足してしまった。「明日にとどく」の「太陽系最後の日」には感動したけどね。

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2008年3月19日 (水)

海幕長更迭とか

朝日が「吉川海幕長の更迭が決まった」などと得々と報じているけれど、既報の通り吉川海幕長の退任は既定の路線だったので何も驚くにはあたらない。ただし、はじめのうち吉川海幕長の後任は香田自衛艦隊司令官と目されていた。しかし問題の「あたご」を含む艦艇部隊の最高指揮官である自衛艦隊司令官が栄転するわけにはいかない。したがってこのシナリオは白紙になってしまったと考えるしかない。
その場合、誰が海幕長を継ぐのかなあと思っていた。ちなみに吉川海幕長は防大15期、香田自衛艦隊司令官以外の16期生は全員勇退しているので、順当に考えると17期生から選ばれるのが妥当。とすると、候補になるのは加藤海幕副長、半田横須賀総監、赤星佐世保総監あたり。朝日によると加藤海幕副長の昇進が濃厚らしい。加藤海幕長誕生となると、半田・赤星両海将はもちろん、同期の小林潜水艦隊司令官、泉海自幹部学校長、河野海自補給本部長、石村技本技術開発官なども勇退を余儀なくされる。結果として上層部がごっそり入れ替わることになりそうだ。そんな人事をしたくないから香田海幕長という路線で進めていたんだろうけどねえ。思惑はともかく、結果として人心一新という形が生まれそうだ。

もっとも、去年は7月と11月に海将を含む人事異動があって、半田横須賀総監とか小林潜水艦隊司令官は11月の就任。半年にも満たずに退任というのは無理があるので、このあたりの異動は少し先送りされるかもしれない。時間の問題ではあるけれど。

ちょっと大胆な予想をするならば、自衛艦隊司令官には松岡航空集団司令官か、杉本呉総監(ともに18期)の可能性が高い。外れたほうが横須賀総監かな。最大8人の勇退者が出るとすると、同じ数だけ海将補から昇任させなくてはいけない。その昇任者が護衛艦隊・潜水艦隊・教育航空集団司令官、舞鶴・大湊地方総監、幹部学校長、補給本部長、技本技術開発官あたりに収まるとして、あとの海幕副長、呉総監、佐世保総監、航空集団司令官は現任の海将が横滑りとなる。倉本教育航空集団司令官(19期)は、順当に考えると航空集団司令官に栄転。加藤耕司舞鶴総監(20期)・武田大湊総監(19期)が海幕副長または呉・佐世保総監のうち2つを占めるのが妥当だろう。悩ましいのは、現護衛艦隊司令官の高嶋海将(19期)。香田自衛艦隊司令官とおなじく、「あたご」は高嶋護衛艦隊司令官の指揮下にあったわけだから責任は免れない。就任からまだ半年あまりということもあり、減俸か何かでお茶を濁して留任、というシナリオも考えられるのだが、逆に責任を負って退職、ということもあり得る。実際には、ただでさえやりくりに苦しい状態でさらに高嶋海将に退職されたら大変なので慰留につとめるだろうけど。呉総監あたりか。

これだけ上層部が入れ替わると、その部下も無風ではいられない。かなり大きな異動の嵐が吹き荒れることだろう。異動は技量の低下を招く。引き締めるんなら、いっそのこと人事を凍結してみっちり鍛え直すという方法論もあるはずだが、そういう方向性にはならなかったみたいだなあ。

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「狼と香辛料2」

ああ、読んじゃった。
アニメがちょうどこの巻の途中まで進んでいるので、読み進めたらネタばれになってしまうとわかっていながら途中で止めることができませんでした。
アニメはたぶん1クールだから、これで全部先読みしたことになる。もうこうなったら気にする意味がないので全巻買ってしまえー。

このシリーズは、一見すると中世イタリアあたりが舞台のように見えるかもしれないけれど、実は細かいところでいろいろと固有の設定が散りばめられている。だから現実の歴史や地理とはまったく無関係な独立した世界が舞台だと考えたほうがよかろう。

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「狼と香辛料」

このシリーズの刊行が始まったときに、このへんで絶賛されていたので存在は知っていたのだが、タイトルとイラスト、わずかな書評から三十一の嫌いなオカルティックな匂いを感じ取り、敬遠していたのだった。実際にはその勘はまったく的はずれだったわけだが。
今年に入って深夜枠でアニメが始まり、録画はしていたのだが見ていなかった。だがダビングの最中にわずかながら画面は目に入る。その印象で「これはひょっとしたら面白いかもしれない」と思い始め、これまで録りためていた分をまとめて鑑賞したら見事にハマってしまった。ホロ役の小清水亜美がいい味を出している。この子、まだ若いはずだがうまいよね。
原作はアニメの前半とほぼ同じ内容(逆か。アニメのほうが原作に忠実)だが、一部キャラの設定が変わっている。若い女の子をできるだけ多く出したかったんだろうなあ。

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2008年3月18日 (火)

チベット騒乱

チベットで暴動があって、中国政府の発表によると13名が死亡したとか。

てえことは、その10倍は犠牲者が出てるんだろうなあ。

全人大の真っ最中で、北京オリンピックを控えているというこの時期にこういう事件が起こったということで中国首脳部は頭を抱えていることだろう。中国政府が主張している「ダライ・ラマ一派の策謀だ」を、果たして彼ら自身がどれくらい信じていることやら。

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資産売却

クルマを売っちゃいました。

ふだんほとんど乗っていないのに、税金やら保険料やら駐車場料金やら払うのが馬鹿馬鹿しくなってきたので。実際、この1年ほどほとんど乗っていないのですよ。乗らなくなると乗らずに済むことに改めて気づき、そしてますます乗らなくなる。だからこのところ話題になっているガソリン値上げにもほとんど実感がないのですね。

このままだと売値もどんどん下がっていくだけだし、価値がまだ多少なりとも残っているうちに処分してしまいました。中古屋に持っていくためにずいぶん久しぶりに運転していたときは「もう少し持っていても」などという感情が浮き上がりかけたけど、理性で抑えつけました。

実際に売ってしまってみると、思いの外せいせいしました。あれもこれももう心配しなくていいんだ、と思うと心が軽くなった気がします。これまでは「乗ってないのにもったいないなあ」という気持ちが心の底にわだかまっていたので。

東京近郊に住んでると、車は別に必需品ではありません。子供ができたりしたらまた別だろうけど。その場合はその時に考えます。

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2008年3月15日 (土)

「エリアル2」

あーあ。
このシリーズは刊行が始まって20年くらい経つと思うんだけど、誰も指摘しなかったのかなあ。皇紀2606年は、昭和21年ですぜ。昭和元年が2586年なら、昭和20年は19年後の2605年です。20を足しちゃあいけません。だいたい、六式戦車とか六式戦闘機って聞いたことないでしょ。

巻末の外伝に出てきたお姫様とアッちゃんの今後を楽しみにしていたのに、これで終わりですか。もうちょっとふくらませてほしかったなあ。

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「フルメタル・パニック! せまるニック・オブ・タイム」

この人が死にますか。
この人が死んだら、今後はますます救いのない鬱まっしぐらという展開しか思い浮かばないんですが。かなめも変な意味で目覚めちゃうしなあ。その一方で宗介には人間らしさが芽生えつつあり。立場が逆転する前兆かな?

さて次巻はいつになるやら。

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蘭亭序

上野の国立博物館で「蘭亭序」の展示が行われる、というのを朝の通勤途中に見かけたポスターで知る。
もちろん「蘭亭序」の真筆が残っていないことは知れているから模作に違いないのだけれど、模作であったとしても書聖・王羲之の筆跡を現在に伝える名作であることは確かだ。
平成館を占有するような大仰な特別展じゃなく、東洋館の片隅に一室用意して展示するだけのつつましやかな企画だけど、本館だけの料金で入れるし、近いうちに見に行こう。

そうそう。博物館といえば、鉄道博物館にも行かなくては。

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2008年3月13日 (木)

「やっぱりおおきくなりません」

ああ、やっぱり。
この作者の名前は、ずいぶん昔に某少年誌に連載していた漫画家と同じだと思っていたのだが、やはり同一人物でしたか。いつの間にか見かけなくなっていたのだが、数年前から小説家として見かけるようになり、もしやと思っていたのだ。記憶が曖昧だったので確信がなかった。
そういうわけで気にはなっていたのだが、ちゃんと手にとる気にさせたのは、鶴田謙二のイラストのせいである。しかし読み終えてみるとイラストと内容はあまり合っていないような気がした。作者本人の昔の絵のほうが合ってたんじゃない、などと思ってみたりする。

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「渚フォルテシモ3」

ツンデレヒロインが鈍感主人公にあれこれ粉をかけているのに主人公はいっこうに気づかないという王道パターンに邁進しつつあり。ヒロインの天然な母親というのもどこかで見たパターンだなあ。
逆に言えば、安心して読んでいられる話とも言えるのだが。

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「私立!三十三間堂学院7」

短編集なんだが、夏休みのエピソードで固められるという季節感まるっきり無視の構成。
このシリーズ、長編だといろんな仕掛けがちりばめられていて読むのに頭を使うんだが、短編だと読みやすくていいねえ。

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鯖育成計画

何度も生まれては立ち消えになっている鯖計画。
自前Wiki作成をきっかけに、ちょっと本気で考えてみようかと思いつつある今日このごろ。しかし悩ましいのは、余剰パーツを集めて1台自作PCを組み上げそこにVistaを乗っけて鯖化させようというプランと、これまた余剰になったノートPCを鯖化しようというプランのどちらで進めようかという選択。
前者の場合、HDD容量などスペック的には充分な能力を持たせることができるが、常時稼働では地球(と三十一の部屋の静寂と三十一の懐の中身)に優しくない。いっぽう、ノート再利用では地球にはやさしいけれどスペックには枠がはめられる。どうしようかなあ。

どっちにしろ、選択の余地があるくらい余剰物資があるということだけど。それはそれでどうかと思う。

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2008年3月12日 (水)

40人の叱られる男

イージス艦事故、過去の事例含め検証 海自が指揮官会議

少し古いニュースになるが、海自が艦艇部隊の指揮官約40人を海幕に集めて会議を行ったとか。このニュースを聞いて三十一が気にしたのは、果たして誰が呼ばれたのかということ。記事では自衛艦隊司令官、護衛艦隊司令官が挙げられていたが、TVのニュース映像ではその他に「潜医隊司令」「シス通群司令」の名札が読み取れた。それぞれ潜水医学実験隊司令、システム通信隊群司令のことだが、ためしに艦艇部隊を直接間接指揮下におく指揮官をリストアップしてみたら、70名を越えてしまった。多少の欠員はあるにしろ、報道された人数と差がありすぎる。潜水艦関係や、地方総監や基地隊司令を抜いてみたら40名ちょっとになった。これであってるのかなあ。

海上幕僚長・海上幕僚副長・海上幕僚監部人事教育部長・自衛艦隊司令官・護衛艦隊司令官・第1~4護衛隊群司令・第1~8、第21~26、第61~64護衛隊司令・第1海上補給隊司令・第1輸送隊司令・掃海隊群司令・第1、2、41~46、51、101掃海隊司令・潜水医学実験隊司令・システム通信隊群司令・海上自衛隊幹部候補生学校長・海上自衛隊第1術科学校長

さて、何を見れば確認できるだろうか。

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「ライディング・ロケット(上)/(下)」

マイク・ミュレインという宇宙飛行士のいわば自伝。作者はこんな本を書いたりもしているが、実のところ三十一は現役時代に名前を聞いたことがなかった。作者本人も言及しているが、とびぬけて目をひく功績を立てたわけではない。実際に経験した3つのフライトのうちふたつが国防総省専用のフライトだったので、あまり実績が公になっていないというのもあるが、どうしてもミッションスペシャリスト(MS)はコマンダーに比べて地味になってしまう。シャトルのコマンダーとパイロットは軍人か軍人あがりのテストパイロットでないとなれないので、日本人はまず間違いなくMSどまり、コマンダーになろうとするとまず最初に米軍に入るしかない。仮にそんな経歴で宇宙飛行士になる日本人が出たら、マスコミはどう反応するだろうか。
閑話休題。
軍人あがりの宇宙飛行士によくあることだが、著者はとにかく宇宙に行きたくてしかたなかった。宇宙に行けるというなら悪魔に魂を売ることも辞さない人種だ。一般にはあまり理解されない心情かもしれないが、三十一にはかなり共感する部分がある。そういった人種が、たまたま大学で募集を見かけて応募してきたような研究者出身の宇宙飛行士や、フライトの割り振りを一手に握る先輩宇宙飛行士やNASA管理職に対して抱いていた感情が赤裸々に吐露されている。たとえば、先輩宇宙飛行士の引退は多くの宇宙飛行士候補生にとって非常に喜ばしいイベントだ。なぜなら、それはフライトの椅子がひとつ空くことを意味するからである。
そのいっぽうで、チャレンジャーとコロンビアの二度の事故についてNASAの体質を厳しく批判する。例外措置も繰り返されると日常になってしまうという指摘は一般にも通じる警告だ。

下ネタ満載なので、電車の中で読んでいて万一脇からのぞき込まれたりするとちょっとばつが悪い気持ちになるが、そちらの(下ネタでなく、宇宙開発の)方面に興味がある人には間違いなくお勧めする。

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2007年シーズン終わる

もう一ヶ月以上経ってしまったので、いまさら総括してもしょうがないが、とにかくスーパーボウルでジャイアンツがペイトリオッツを負かせてしまったのは正直驚いた。
あんなに強かったペイトリオッツが最後の最後でコケてしまったということは、逆に言えば強いといいながらも何かの拍子でひっくり返る程度の力の差しかないということでもある。解説の河口さんも同様のコメントをしていたが、まさにNFLが目指す「パリティ」が真価を発揮した瞬間だった。

現実のスーパーボウルは、ほんとうにどちらが勝ってもおかしくない展開で、シーソーゲームの中でたまたまジャイアンツがリードをしていたタイミングで時間がなくなってしまった、と考えるのが妥当だろう。しかしそう考えると、最初のドライブでジャイアンツが手堅くFGを決めたのに対し、ペイトリオッツは後半に入ってギャンブルを仕掛けて失敗し3点をとり損ねてしまったのが実に痛かった。ある意味、ベリチックがコフリンに outcoach されたとも言えるのだが、たぶん偶然だろうなあ。

これから9月までのオフシーズンの楽しみは選手やコーチの移動だが、三十一の注目は2007シーズンに圧倒的な破壊力をもたらしたペイトリオッツのレシーバーたち。普通に考えて選手層が無駄に厚すぎる。例えばストールワースなんか、他のチームなら立派に第1レシーバーがつとまる才能の持ち主でありながら、モスとウェルカーの陰に隠れてほとんど注目されなかった。三十一がストールワースなら、どこか適当なチームに移籍したいと思うだろうなあ。デンバーなんかどう?

そしてシーズン終了後は引退の季節でもある。ついにファーヴが引退を発表した。こうしてまた無条件で尊敬できる選手が去っていく。プロフットボールの世界で、ファーヴの後継になれるのはまずブレイディ、そしてロモかなあ。マニングは個人的にちょっと違うと思ってる。

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2008年3月11日 (火)

明日の「きぼう」

日本の宇宙実験棟「きぼう」の打ち上げを明日に控えてNHKがニュース解説でとりあげたのはいいんだが、その中でシャトル引退後の貨物輸送のために日本がHTVを開発中と触れておきながら、つい先日打ち上げられたATVについて全く言及していないのはなぜだろう。

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渋滞する惑星

実はタイトルは矛盾している。2006年に擦った揉んだの末決まった惑星の定義のひとつに「その軌道上で卓越した質量をもつ」というのがあるので、渋滞は起こりようがない。
直接関係ないふたつのトピックを無理矢理結びつけたのだが、なんとなく共通点があるように思う。
ひとつは「ボトルネックがなくても車の密度が高くなると渋滞が発生する」という論文が発表されたという記事。執筆者のひとり菊池教授が自身の blog で触れているので、ここからたどっていくのが一番確実。

Traffic jam without bottleneck
 渋滞の論文が出ました(または相転移現象としての交通渋滞)
数と密度 (渋滞論文の話の続き)
さらに渋滞の続き

にちゃんねるでも取り上げられているのだが、このやりとりを見ているとにちゃんねるに何らかの建設的な方向性を求めるのは無理だという気がする。というのは、投稿者の多くは「負けない」ことだけを目的にしているように見えるからだ。正面から論破されると「ネタにマジレスすんな」と話をそらすやり方は端から見ていると見苦しいだけだなあ。
まあそんな人はにちゃんねるの外にもいるけれど。

もうひとつはこちら。

「第9惑星か?」のニュースに対するコメント    井田 茂

どうもマスコミはこれまでの古典的な惑星観をひきずってるように思える。数少ない、せいぜい一桁の惑星が太陽系を構成しているという考え方はとっくに時代遅れになっている。太陽系そのものは、これまでの惑星たちが占めていた領域よりもはるかに外縁にまで広がっていて、そこには多様な外惑星天体が飛び交っている。「第9惑星」などとセンセーショナルに取り上げられた天体も、そういった多数の天体のひとつにすぎない。

これらのニュースからわかることは、「常識的な感覚」というのは実はあてにならないということだ。科学者はそれを知っている。だからどうしても懐疑的になる。「疑わしきは信用しない」というのが科学的な態度だ。そもそも「常識」なんてものは人間の数だけあるもんだし。

 

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2008年3月10日 (月)

ジュール・ヴェルヌの打ち上げ

3月11日に、日本の実験棟を国際宇宙ステーションに輸送するスペースシャトルが打ち上げられるのは報道されている通りだ。しかし三十一がそれよりも注目しているのが、その直前にESA(ヨーロッパ宇宙機関)が打ち上げた「ジュール・ヴェルヌ」である。名前が長いので、以下プロジェクト名のATV(自律輸送船)で通す。
現在のところ、国際宇宙ステーションに物資を運ぶには3つの手段がある。ひとつはスペースシャトル、ふたつめはソユーズ宇宙船、そしてみっつめがプログレス貨物船だ。この3種類にはそれぞれ特徴があって、スペースシャトルは追加モジュールのような大規模な荷物を運ぶのに向いている。作業に必要な人数を一度に運べるのも強みだ。しかし軌道滞在期間はせいぜい2~3週間にすぎない。ソユーズ宇宙船は、もっぱら「救命ボート」として使われている。半年に一度、機材の更新を兼ねて新しいカプセルが打ち上げられ、古いカプセルが帰還する。人員と、小さな(例えばメンテナンス用の部品など)補給物資の輸送に使われている。定常的な補給は、もっぱらプログレス貨物船の役目だ。軌道修正のための燃料や、呼吸などのための酸素といった液体補給物資と、部品などの貨物を国際宇宙ステーションに運ぶ。国際宇宙ステーションで発生した廃棄物は、プログレスに積み込まれて大気圏に再突入し燃え尽きる。プログレスは国際宇宙ステーションの事実上の生命線だが、ソユーズ宇宙船の派生型ということもあって、打ち上げ重量で7トン程度でしかない。

シャトルが引退すると、国際宇宙ステーションへの物資の補給径路がひとつなくなることになる。大きな部品の打ち上げはなくなるから、シャトルと同等の輸送能力は必要ではないが、大能力の輸送手段がなくなるのは厳しい。そこでプログレスと同様の、しかしもっと能力の大きい無人貨物船が構想された。そのひとつがATVである。今回が初めての打ち上げになるが、スペースシャトルの打ち上げの直前に仏領ギニアから打ち上げられ、シャトルが国際宇宙ステーションを離れて帰還したあとの来月に初めて国際宇宙ステーションへのドッキングを試みることになる。

実は日本もほぼ同じ構想の無人貨物船を開発しているのだが、先を越されたなあ。二番煎じに意味があるのか。

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