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2008年4月 8日 (火)

護衛隊群の改編

昨年度末、3月26日付で護衛艦隊が大きく改編されたというのは既報だが、部隊レベルの改編内容はあちこちで見かけるのだけれど、個艦レベルの配置については防衛省に積極的に広報するつもりはなさそうでほとんど見かけない。詳細は今月発売の「世界の艦船」に期待しよう。

ここでおさらい。
現在、第1~第4の各護衛隊群にはそれぞれ8隻の護衛艦が配属されている。ヘリコプター護衛艦(DDH)1隻、ミサイル護衛艦(DDG)2隻、汎用護衛艦(DD)5隻だ。この組み合わせは改編前後で変わらない。この8隻を各護衛隊にどうふりわけているかが変わっているのだ。

改編前は、

  護衛隊群直轄・DDH
  護衛隊(DD×3)
  護衛隊(DD×2)
  護衛隊(DDG×2)

と3個護衛隊+直轄艦で構成されていたのが、改編後は

  護衛隊(DDH、DDG、DD×2) - DDHグループ
  護衛隊(DDG、DD×3) - DDGグループ

の2個護衛隊に再編される。

では具体的に各艦がどう割り振られるか。ふたつを比べてみれば、DDG護衛隊を解隊してDDHとあわせて各汎用DD護衛隊に割り振るのが一番簡単に思える。DD2隻で構成されている護衛隊にDDHとDDGを割り振り、DD3隻で構成されている護衛隊にDDGを配置する。DDHグループの司令護衛艦はDDHがつとめるだろうから、DDGグループのほうには司令護衛艦のためにイージスDDGが配属されるだろう。非イージスDDGはDDHグループに配属されることになる(ただしイージス艦のケースもある。すでに海自DDGでは非イージス艦のほうが少数派なのだ)。
なお、各護衛隊のナンバリングだが、改編前は第1護衛隊群が第1・第5・第61護衛隊、第2護衛隊群が第2・第6・第62護衛隊、といった具合に規則的に付番されていた。60代がDDG護衛隊だったが、これらは改編で解隊された。改編後はおそらくDDHグループが各護衛隊群の中で若い番号をつけられることになるだろうが、実はヒトケタ代護衛隊のうち、どちらが2隻でどちらが3隻かというのは統一されていなかった。したがってこの改編で番号の入れ替えが生じる可能性が高い。

とまあ、ここまでが三十一の推測。

第1護衛隊群だけは部隊のサイトで現在の編成が公表されている。改編前と改編後を並べてみよう。

改編前
  護衛隊群直轄・DDH-143 しらね
  第1護衛隊・DD-101 むらさめ、DD-102 はるさめ、DD-107 いかづち
  第5護衛隊・DD-110 たかなみ、DD-111 おおなみ
  第61護衛隊・DDG-171 はたかぜ、DDG-174 きりしま

改編後
  第1護衛隊・DD-101 むらさめ、DD-108 あけぼの、DDH-143 しらね、DDG-172 しまかぜ
  第5護衛隊・DD-107 いかづち、DD-114 すずなみ、DD-157 さわぎり、DDG-173 こんごう

比べてわかるとおり、改編前に第1護衛隊群に所属していた8隻のうち改編後に残っているのは3隻に過ぎない。過半数が入れ替えられている。護衛隊レベルで配属がかわっていないのは「むらさめ」1隻だ。これはもう、政界用語で言うところのガラガラポンをやったと評するべきだろう。
第1護衛隊群の新しい編成を見ればほかの護衛隊群の編成も予測がつくんではないか、という期待はまったく裏切られた。「世界の艦船」の取材に期待するしかない。
DDHとイージスDDGが別々の護衛隊に配属されるだろう、というところだけは合っていたけどね。

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