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2008年4月23日 (水)

ソユーズTMA-11帰還

先週末のことになるが、4月19日にソユーズTMA-11が国際宇宙ステーション(ISS)を離れて無事に帰還した。このソユーズには3名が搭乗している。2名は昨年10月10日に、同じソユーズTMA-11で打ち上げられて以来ISSに滞在していた。ほかの1名はこの4月8日にソユーズTMA-12で打ち上げられ、10日ほどISSを訪問した後ソユーズTMA-11に乗り換えて帰還する。

すでに何度か紹介していると思うが、これはまったくお決まりの動きで、春と秋の風物詩になっている。歳時記に掲載される日が来るとは思わないけど。

ちょっと流れをまとめてみよう。これは一例だが、ほぼこのパターンが繰り返されている。

ISSに滞在している宇宙飛行士は常時2名、場合によって3名。現状では緊急時を考えるとこれ以上は増やせない。一般的には2名だ。昨年秋からISSに滞在していたのは、アメリカのペギー・ホイットソン飛行士と、ロシアのユーリ・マレンチェンコ飛行士だ。既述の通り、昨年10月10日にソユーズTMA-11で打ち上げられ、それ以来半年近く滞在していた。この半年の間に、アメリカのスペースシャトルが数度ISSを訪問しているが、長くても2週間程度で帰還していく。このスペースシャトル訪問の機会にISS乗員が交替することもあるが、今回は交替はなかった。この他、2~3ヶ月に1度プログレス無人補給船から燃料、水、酸素、食料その他消耗品や整備部品の供給を受ける。ISSには使用可能なドッキングポートがふたつあり、そのうちひとつにはホイットソンとマレンチェンコが乗ってきたソユーズTMA-11がドッキングしている。万一の際にはこのソユーズTMA-11に搭乗して地球に帰還するのだ。ソユーズTMAの最大定員は3名である。プログレス無人補給船は、もうひとつのドッキングポートを使ってドッキングする。補給を終えたプログレスは、今度はISSで生じた廃棄物を詰め込まれ、ドッキングを解かれて大気圏に再突入し燃え尽きる。
かつては1年以上にわたってミール宇宙ステーションに滞在していたこともあるが、現在では半年のローテーションが確立している。救命ボートの役割を果たすソユーズTMAの宇宙空間での耐久期間が200日程度ということもあり、最低でも半年に一度は新しいソユーズを打ち上げなくてはいけないからだ。今年は4月8日にソユーズTMA-12が打ち上げられた。乗員は3名。うち2名はISS乗員の交替要員であるセルゲイ・ヴォルコフとオレグ・コノネンコ両飛行士だ(ともにロシア)。残る1名は韓国から派遣されたイ・ヨスン飛行士。イ飛行士は一時滞在で、韓国政府はこの飛行のために2700万ドルを支払ったという。
3名が乗ったソユーズTMA-12はやがてISSにドッキングする。ISSのふたつのドッキングポートは、ソユーズTMA-11とソユーズTMA-12で占められ、この間ISSに滞在するのは先の2名と合わせて5名となる。ドッキングしてハッチが開放されたあと最初に行なう仕事は、ソユーズTMA-12からイ飛行士の座席(というより寝椅子)をとりはずし、ソユーズTMA-11に積み込んで固定することだ。この座席は各飛行士の体型に合わせた完全オーダーメイドであるから、飛行士が乗り換えるのであれば座席も乗り換えなければいけない。
10日ほど5名で過ごしたのち、これまで半年を宇宙空間で過ごしてきたホイットソンとマレンチェンコはソユーズTMA-11に乗り込む。10日前からISSを訪れていたイ飛行士も乗り込む。なお、これまでISSではホイットソンがコマンダーということになっていたが、ソユーズに乗り込んだあとはマレンチェンコがコマンダーになる。さすがにソユーズの指揮権はロシアが握って離さない。ISSの指揮官はロシア人のときもあるし、アメリカ人のときもある。4月19日、ISSから離れたソユーズTMA-11はタイミングを見計らって逆噴射を行ない、充分減速できたところで軌道モジュールと推進モジュールを切り離し、帰還モジュールだけになって大気圏に再突入する。中央アジア、カザフスタンの草原にむけて降下して行く帰還モジュールは、やがてパラシュートを開いて降下速度を落とし、着陸直前に帰還モジュール下面に装備された減速ロケットに点火して軟着陸する。
そして、ヴォルコフとコノネンコ両飛行士はISSにとどまり、これから半年にわたる宇宙空間滞在が待っている。ドッキングポートにはソユーズTMA-12が万一の際の救命ボートとして控えている。

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