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2008年5月12日 (月)

Top of the ... next JSDF

雑誌「軍事研究」に「市ヶ谷レーダーサイト」というコラムがある。我らが桜興産の本社が市ヶ谷に移転するまでは「六本木レーダーサイト」だった。

今月号では冒頭で次期統合幕僚長について触れている。専門家のみるところでもやはり最有力候補は田毋神俊雄航空幕僚長(防大15期)らしい。折木良一陸上幕僚長(防大16期)という選択肢もなくはないが、現統幕長齋藤隆海将までの最近の歴代統幕長(および統幕議長)は、順に空・海・陸・海と来ている。間違っても海の可能性はない。陸が続くことはけっこうあることなので、次に陸に回ってくること自体は不自然ではないのだが、そうすると次が空としても4代が間に入ってしまう。田毋神空将のほうが折木陸将よりも先任だし、やはり空が妥当だろう。

時期次第だが、今年の夏から秋に齋藤現統幕長の退任が行なわれ、田毋神空将が統幕長に就任したとすると、次期空幕長の最有力候補は永田久雄航空総隊司令官だろう(17期)。仮に交代時期が来年まで延びれば18期という可能性もあるけど、やはり年内ではなかろうか。

いっぽう、田毋神空将が統幕長に就任すると、折木陸幕長の統幕長就任はほぼなくなる。退任は少し先送りされるかもしれないが、遅くとも来年中には交代となる。通常、陸幕長へは5名の方面総監から移るのが一般的だ(東北方からの例はない)。「軍事研究」誌では北部方面総監の廣瀬誠陸将(17期)とみているようだ。鬼が笑うような話だが、そうすると田毋神空将の次の統幕長ということになるのかな。少し前は東部方面総監から、というケースが多かったようだが、最近は北部方面総監からという例が多いようにみうけられる。一番在任期間も長いし、最有力候補なんだろう。対抗馬は西部方面総監の輪倉昇陸将(17期)、あとは東部方面総監泉一成陸将(18期)などが候補になるかな。

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2008年5月10日 (土)

活用してみてもいいんじゃない

宇宙の防衛利用、衆院委で法案可決 来週にも参院へ (asahi.com)

ちょうど今読んでいる本の、ちょうど今読んでいる個所で、ロシア(とソ連)の宇宙軍事利用について説明していたので先進国がどんなふうに利用しているかちょっと挙げてみよう。

・光学偵察衛星(フィルムまたは電送)
・電子情報(ELINT)収集衛星
・海洋電子情報収集衛星
・通信衛星(地上間または偵察衛星から地上)
・航法支援衛星
・早期警戒衛星

日本ではもっぱら偵察衛星とか早期警戒衛星とかが想定されているようだけど、実際のロシアの活用状況を読んでみると、ここに挙げたどれをとっても必要不可欠な機能だ。
まったく同じシステムをそろえなきゃいけないということではないけど、参考になるんじゃないかな。宇宙を聖域だと考えるのはもはや時代錯誤だ。

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2008年5月 8日 (木)

「"文学少女"と神に臨む作家・上」

"嘘つき遠子先輩と壊れた流人"、ってとこかな。レーベルが違うぞ。

少し前から、遠子先輩に何やら裏がありそうな気がしてきていた。と言いつつ、よく考えてみると裏ばっかりなんだけどね。ちらちらと片鱗を見せていた謎の部分がようやく表面に現れはじめた。これまた前から危なっかしかった流人も本気で壊れ出す。

むき出しの傷口に砂をすり込むような、切なく苦しい展開がこの先に待っているような予感がする。

下巻でこのシリーズの本編は終わりだそうで、楽しみなような寂しいような。

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2008年5月 7日 (水)

方向音痴な差別化

古いニュースだが、地上波デジタルへの移行を促すために、現在の地上波アナログ放送に「アナログ」というテロップを出し続けるという案が出ているようだ。すでにBSアナログには「アナログ」という文字が入り始めている。

新製品への移行を促進するために新製品の魅力を増進させて消費者にメリットを意識させるのではなく、既存製品の価値を貶めて相対的に新製品の価値を高めようというのは商品戦略としてどうかなあ。既存製品からは客離れを起こし、新製品への移行は進まないということになりかねないと思うんだが。いまやテレビは必需品じゃないし。

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「宇宙ロケットの世紀」

最近宇宙づいているので、その勢いに乗って読んでしまった本。
英語に疲れたので日本語を、という感情が働いた側面もあるのだが。

実はけっこう古い本で、出版は2000年ごろだったりする。ちょうど世紀の境目だからこんなタイトルがついたんだな(今気づいた)。微妙に内容がずれていたり、現在の評価と温度差があったりするので、時の流れというものは残酷だなあなどと思ったものよ。

啓蒙書として読ませるには適当かもしれないけど、個人的には読むタイミングを間違えた感がありあり。

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「銀河英雄伝説7」

珍しくうじうじ考えるラインハルトと、何も考えないビッテンフェルト。そのビッテンフェルトの発言がラインハルトに決断をさせるシーンがこの巻の白眉。ここはもう少し劇的な場面転換、というか心理転換が見たいところなんだけど、それについてはアニメも小説もあまり成功しているとは言い難い。説明とかナレーションがちょっと冗長なのだなあ。とは言え、これ以上切りつめると意味がわからなくなるので難しいところだ。

ビュコックとレベロの死とともに自由惑星同盟は滅び、ヤンは名実ともに根無し草の境遇になり果てる。だからといってゲリコマLICに走らないのは作者の趣味であろう。

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2008年5月 6日 (火)

歩いて機体を降りられれば着陸成功

Whitson describes rough Soyuz entry and landing (spaceflightnow.com)

先日、帰還の際に推進モジュールの分離で問題があったソユーズTMA-11に搭乗していたPeggy Whitson に CBS がインタビューした一問一答。

さすがにアメリカのメディアだけあって、なかなかポイントをついた質問をしている。これまで三十一が指摘してきたようなポイントはほとんど言及しているように見えた。今回、正規の訓練を受けていない韓国人宇宙飛行士が、このような緊急事態のときにどのように振る舞ったか(要するにパニックしなかったか)という意地悪な質問も出ていて、もちろんそれに対して Whitson は迂闊なことは言わなかったけれど、金銭を目的に未訓練の乗客を乗せることに批判的なアメリカ(と言うかNASA)の意図が透けて見えてくる。

このインタビューの中で面白かったのが、今回の弾道突入のリスクをどう考えればいいか、という質問に対する Whitson の答え。
I guess the old pilot's saying of 'any landing you can walk away from was a good one' probably applies here.
この記事のタイトルは、この言葉の意訳。そんなに間違ってないと思うけど。

5/7 追記。
もっとしっくりくる訳を思いついた。

着陸なんて、乗ってたヤツさえ無事ならそれでいいじゃん。

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"通称"1トン爆弾

18日に東京・調布で不発弾処理大作戦 (yomiuri.co.jp)

NHKが報じていたニュースを聞いて違和感を感じたのは「通称1トン爆弾」と言うフレーズ。"通称"って何やねん。昭和20年4月7日に投下されたものらしいが、米軍が「トン」なんて単位を使っていたとは思えないから、これはきっと2000ポンド爆弾のことだろうと思ってちょっと調べてみたけれど、調べたかぎりでは米軍が使っていた爆弾は500ポンド、1000ポンド、1600ポンド、2000ポンド等とほぼ間違いなくポンド単位。「1トン爆弾」なんて呼び方はあったんだろうか。

日本では「トン」と言えば1000kgと相場が決まっているが、実は「トン」には3種類(あるいは4種類)あるのはあまり知られていない。「英トン」とも呼ばれる long ton、「米トン」とも呼ばれる short ton、そして日本で一般に使われているメートル・トン(「仏トン」とも)。
「英トン」はメートル・トンよりわずかに重く、「米トン」はメートル・トンよりも1割ほど軽い。アメリカで単に「1トン」と言えば2000ポンドのことなのだ。ああ、だから「通称1トン爆弾」なんだね。だけど正式にはもちろん2000ポンド爆弾なんだし、「1トン爆弾」と呼ばれていたとしても、その「1トン」は日本で言われる「1トン」とは違う。"通称"ってつければ正確性は免除されるとでも思ってるのかなあ。

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2008年5月 2日 (金)

タンクが足りません

日本が提供する国際宇宙ステーション(ISS)のモジュール「きぼう」の本体、つまり船内実験室を積んだスペースシャトルの打ち上げが今月31日に予定されている。
NASAではこの打ち上げは優先順位が高いとしていまのところ予定通りに行なわれる予定になっているが、この後の打ち上げは外部タンクの製造が遅れているためにそれに引きずられて遅れることになった。

Shuttle boss discusses delay to downstream launches (spaceflightnow.com)

外部タンクといえば、断熱材の剥離がコロンビア事故の原因となったいわくつきの代物。飛行再開後も剥離は完全に防止しきれていない。いまだ継続して対策をとり続けているせいか、スケジュール通りのタンクの製造ができていないようだ。

今回の飛行はISSへの「きぼう」モジュールのデリバリーだから、当然ISSと同じ軌道をとる。万一シャトルでの帰還を断念しなければいけない事態が起きた場合には、一時的にISSに滞在して迎えを待つ、という選択肢をとれる。
ところが、その次に予定されている飛行はハッブル宇宙望遠鏡(HST)のメンテナンスを目的としている。HSTの軌道はISSとは全く違う。HSTめざして打ち上げられたシャトルが帰還できない事態になったとき、ISSの軌道に遷移するのは無理だ。だからもう1基予備のシャトルを準備しておいて、その場合には救援として打ち上げることになる。「つまりふたつのタンクが必要になる ("means two tanks will be needed")」。タンクがふたつ揃うまでHSTメンテミッションは実行できないのだ。

この結果、以降のミッションは4~5週間ずつ遅れる見込みだという。8月に予定されていたHSTメンテミッションは9月か10月に、年末に予定されていたミッションは来年はじめになる。2010会計年度中にシャトルを引退させるという予定は変わらないようだが、その間に必要なミッションの数はもう決まっている。仕事量は減らないのに時間は少なくなっていくわけでこれはチャレンジャー事故の前と似た状況だ。

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