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2008年5月17日 (土)

桶屋のせいで風が吹かない

先日、シャトルのタンク製造の遅れにより以後のミッションに遅れが出る見込みだという記事を掲載したが、この遅れが思わぬところに影響してきた。

First Ares test launch likely delayed by pad conflict (spaceflightnow.com)

現在、スペースシャトルはケネディ宇宙センターの発射台のうち、39Aと呼ばれる発射台を使用している。以前は39B発射台も用いられていたが、2007年以降は使われていない。
いっぽうで、シャトル退役後の有人宇宙船として開発中のオライオン・カプセル打ち上げに使用される、これも開発中のアレス・ロケットのためには、このうち39B発射台を改装して利用することになっている。シャトルの後継なのだから当然の方策だ。

前回の記事で紹介したとおり、シャトル外部タンクの断熱材の剥離は完全に防止しきれていない。今年の夏に予定されていたハッブル宇宙望遠鏡のメンテナンスミッションの際には、万一の場合の救援のためにもう一基のシャトルを待機させておかなくてはいけない。このもう一基のシャトルは、39B発射台に待機することになる。しかしこのミッションが肝心の外部タンク製造の遅れにより秋にずれ込むことになった。このミッションが終わるまで発射台の改装に着手できない。「風が吹けば桶屋が儲かる」というわけではないが、当初2009年4月半ばに予定していたアレス・ロケットの最初の打ち上げは、5月末に延期される見込みになった。

もともと、オライオン・カプセルとアレス・ロケットの開発はシャトルが退役する2010会計年度末には間に合わず、ギャップが生じるだろうと言われていた。この遅れでまたギャップが広がったわけだ。

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