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2008年6月26日 (木)

「世界の歴史6/隋唐帝国と古代朝鮮」

中央公論版の「世界の歴史」には旧版と新版があって、旧版はもう40年くらい前に出ている。文庫で全部揃えて読んだけどね。こちらは約10年ほど前に出た新版で、待望の文庫化というわけだ。

前半の中国に関する部分と、後半の朝鮮に関する部分はそれぞれ異なる筆者が記述している。三十一は素直であるから順番通りに前半から読み進めたのだが、はじめのうちはどうにも読みづらかった。そこを我慢して読み進めているうちに文体に慣れてきたのかだんだんテンポよく読めるようになったのだが、章が変わって筆者が変わったとたん、また進まなくなってしまった。よくあることではあるのだが、これだけ分かりやすく現れるとそれはそれで興味深い現象ではある。

もっとも、読み進めにくかったのはたぶんそれだけが理由ではなくて、中国の部分も朝鮮の部分も日本との関係とか仏教の状況とか、そういった各論については多くページを割いているのに、全体を俯瞰した概論が貧弱だったからではないかと思う。極論すればエピソードの寄せ集めにすぎず、全体の流れとか大きな構造を把握できない。ばらばらな印象を持った。専門家である著者にとってはいわずもがなのことかもしれないが、一般読者向けに記述するならせめて復習の機会くらいは与えてほしかった。学術論文を書くのとは違うのだよ。

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