« グリコにおまけ、ビールにプラッシー | トップページ | 10/133 »

2008年7月 4日 (金)

役人批判をする政治家の見識

ちょっと古い記事だけど、いま話題の日経TechOnで宇宙基本法に絡んでこんな投稿を見つけた。

役所が日本の宇宙開発をダメにする

筆者は参議院議員だそうだけど、次のくだりを読んで暗澹たる気分になった。

基本に戻って、宇宙政策とは何かを改めて考えてみましょう。私は、この政策には三つの観点が必要なのだと考えます。

(1)天文学、宇宙物理学など科学の推進
(2)宇宙技術のスピンオフによるイノベーションの推進
(3)納税者に対する夢の提供

ここでは議論をしませんが安全保障の問題がこれに加わります。

あのさぁ。
一番大事なことを忘れてないかなあ。三十一はつねづね、宇宙開発は一種のインフラ整備だと言ってきた。つまり、荷物を確実に目的地に届けるための手段である。道路整備とか、港湾整備とか、空港建設とかそういったものと本質的には同一である。筆者はこのコラムの中で「独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)も『いかに失敗しないでロケットを打ち上げるか』に意識が集中しており」と批判しているけど、実はそれこそが最重要だろう。もちろん目的は大事だ。インフラ整備自体は目的ではあり得ない。整備されたインフラを使って何をするかという議論は必要だろう。しかし、正直言ってこの期に及んでまだそんな議論をしているのは日本くらいである。
ここ数年を見たときに打ち上げ回数は年間50ないし70回程度、今年は半年で33回だから比較的ペースが早いほうだ。そのうち3分の1から半分くらいが商用打ち上げだろう。つまり、ロケットの構成にもよるけれど2000万ドルから2億ドルという打ち上げコストに見合うだけの利益が見込まれているのだ。日本企業が関係する衛星も毎年のように打ち上げられている。外国のロケットでね。
三十一は、宇宙開発に関して言えば道路の使い道を政府が考えるような時代は終わったと思う。インフラさえ整備してやれば使い道は利用者が勝手に考える。政府(や軍)は民需用に用意したインフラのおこぼれを利用すればよいのだ。

|

« グリコにおまけ、ビールにプラッシー | トップページ | 10/133 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/196234/41737068

この記事へのトラックバック一覧です: 役人批判をする政治家の見識:

« グリコにおまけ、ビールにプラッシー | トップページ | 10/133 »