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2009年3月 1日 (日)

「世界の歴史9・大モンゴルの時代」

かつてモンゴルは単に文明の破壊者で一時的に旧世界の大半を征服したもののたちまち分裂してしまった徒花と見られていたものだが、現代では洋の東西をひとつの権威のもとに統一した世界史的意義が評価されてきている。モンゴルの征服によって初めて「世界史」が始まった、とさえ言われている。それまであったのは「世界史」ではなく「各国史」の集合でしかなかった、というのだ。

この本もその論調に乗ってモンゴルを世界史的観点から評価している。
ただ、第一部と第二部で筆者が違うのはいいのだが、用語が統一されておらず違和感がある。同一人物(と思うのだが)を第一部では「オゴデイ」と書き、第二部で「ウゲデイ」と表記する。ことに第一部の筆者は「一般に流布している発音は西洋経由のものでとても信用できないから原語史料にあたるべし」と主張しているので、言ってることとやってることが違うと言いたくなる。

第一部の筆者である杉山はモンゴルを非常に高く評価している。何でもローマと言う某S女史を思い起こさせる。それにしても、これまでの中国史学者に対してあまりに攻撃的でないかと思う。論調を批判するのはいいが、人格攻撃一歩手前ではないかと感じるような物言いが繰り返し現れる。ここまで極端だとかえって共感しづらい。支持を増やすという目的のためには逆効果ではないかなあ。

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