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2009年4月 5日 (日)

軍事の専門家は人工衛星に詳しいとは限らない

今日たまたま見かけたテレビの中で、そこそこ名の知れた軍事評論家がおかしなことを言っていた。意訳だが、

「人工衛星を打ち上げるなら真東に打ち上げればいいのに、北朝鮮が発表した危険水域をつないでみるとわずかに南にふられていて、その先にはハワイがある」

ニュートン以来の物理学が教えるところによると、人工衛星の軌道は地球の重心を中心とする円(あるいは地球の重心を焦点とする楕円)を描くことになる。
地球の重心はどこにある? 地軸を基本とする緯度経度システムで考えると赤道下になるよね。つまり人工衛星の軌道は赤道をはさんで南北を往復することになる。言い換えるなら、普通に東に打ち上げたら何もしなくても自然に(地球の重力によって)南にふれることになる。

北朝鮮の射点は北緯40度くらいだと思うのだが、北緯40度から打ち上げられた人工衛星は(何もしなければ)軌道傾斜角40度の軌道を描くことになる。軌道傾斜角40度ということはつまり、北緯40度と南緯40度の間を往復するということだ。

いま速報されたが、11時30分ごろに衛星を積んだロケットが発射され、一段目は日本海に、二段目は太平洋に落下した模様である。

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コメント

二段目は、当初北朝鮮が予告していた危険水域よりもかなり近い地点に落下したもようとのことで、人工衛星は軌道に乗らなかった可能性がある。少なくとも予定の軌道に乗らなかったのはほぼ確実。

投稿: admiral31 | 2009年4月 5日 (日) 11時55分

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