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2009年5月 6日 (水)

「アメリカ空軍の次世代航空宇宙兵器」

正直、なんでこの本を読む気になったのかよくわからない。

本屋で見かけてまず手にとったのは、タイトルに含まれていた「宇宙」の部分に惹かれたからだった。まあ予想した通り、「宇宙」はごく小さい部分の記述でしかなかったが、「ヒコーキ」ではなく「空軍の兵器」と銘打って出す本であるからには、触れないわけにはいかなかったのだろう。

現在、米空軍が行なっている衛星打ち上げは、EELV(Evolved Expendable Launch Vehicle - 発達形使い捨て打ち上げ機)であるアトラス5と、デルタ4に集約されている。EELVの打ち上げに必要な、年単位のレスポンス・タイムを短縮するために、再利用可能なORS(Operationally Responsive Space) を構想中とのことだが、スペースシャトルでも露呈してしまった通り、再利用可能にするために必要なコストは、結局のところ再利用可能にしたことで削減できるコストには見合わない。軍用なら、ある程度コストを度外視して即応性を高めるために再利用ロケットを採用するという選択肢もあるかもしれないが、需要を見込んで量産ストックしておくのと、どっちが実用的かねえ。
NASAのほうでは、次世代ロケットは完全に Expendable しか選択肢として考えていない。時期未定の未来ロケットならまだしも。

本全体の感想。だいたい、雑誌類を丁寧に読んでいれば知っているような内容が大半だが、まあまとまっていてよかったと思う。
「米空軍」ということで、他軍(海軍とか海兵隊とか)の航空兵器がほとんどとりあげられていないのはちょっと残念だったけど。

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