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2009年6月14日 (日)

「お迎え」ではなく「送り迎え」でしょう

現地時間土曜日に打ち上げが予定されていたスペースシャトル・エンデヴァーだが、液体水素漏れのため打ち上げは延期された。17日に Lunar Reconnaissance Orbiter (LRO) の打ち上げがあるため、20日以降になる可能性が高い。数日の遅れはよくあることで、まったく問題なく当初のスケジュール通りに打ち上げが行われると、打ち上げ関係者の中にはかえって不安に思う人もいるらしい。

Space Shuttle Endevour launch postponed by leak (spaceflightnow.com)
若田さんお迎えシャトル打ち上げ延期 (asahi.com)

えーとね、今回の打ち上げの最大の目的は、国際宇宙ステーション(ISS)を構成する日本の実験モジュール「きぼう」の外部実験プラットフォームを輸送し接続することである。宇宙空間に暴露して継続的な実験が行える外部実験プラットフォームは、「きぼう」のもっとも特徴的な装備で、その成果に期待する向きは多い。「きぼう」の最大の存在意義、と言う人もいる。コロンビア事故とシャトル退役決定の後、総打ち上げ回数が決められた中で、外部実験プラットフォームの打ち上げは中止されるというNASAの意向が伝えられたこともある。それがどうにか完全な形での「きぼう」打ち上げにこぎつけたのは関係者の努力の結果だろう。言い換えると、これで日本が提供するISSのハードウェアは打ち止め。NASAから見ると日本への義理は果たしたことになる。

アメリカはとにかく予定通りにシャトルの運用を終えたいらしく、このところシャトルの打ち上げペースを上げている。もともと、建設機材の輸送はシャトルで、人員の輸送はソユーズで、物資の輸送はプログレスで、というのが主なISS支援の枠組みで、建設が終わればシャトルは用済み。あるいは用済みにしたいために建設を早く終わらせようとしている。シャトルによる人員輸送は機材輸送に便乗しているだけなのだ。若田さんはシャトルで上がってシャトルで降りてくるけれど、これもアメリカが義理を果たして日本に文句をつけさせたくないという態度の表れとも思える。ただ少なくとも「お迎え」のためにシャトルを打ち上げたわけではないのだ。

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