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2009年6月27日 (土)

完成していれば無駄遣いじゃなかったのに

三十一がオタク経済評論家・森永卓郎をどうにも信用しきれないのは、何かの番組で見た「鉄道貨物が衰退している中で建設された南方貨物線は無駄遣いの代表」(意訳)という発言のせいだ。

環境問題がうるさく言われている昨今、環境負荷の観点では非常に有利な貨物列車の役割を完全に無視したその現状認識がまず不信を呼ぶ。
三十一のように貨物列車に興味のある人間にはすでに周知のことだと思うのだが、JR貨物のドル箱である東海道山陽筋の高速コンテナ貨物列車のダイヤ設定で最大のネックとなっているのが名古屋近辺である。東京付近では、小田原までが複々線となっていて客貨分離されている。大阪付近でも、草津から西明石までの区間が複々線となっている。いまではこの区間にも旅客列車が進出しているけど、もともとが貨物用線路であるからしてかなり自由度をもってダイヤ編成ができることは間違いない。しかし名古屋付近では客貨分離はなされていない。旅客列車と線路を共用している。線路自体の持ち主はJR東海で、名古屋付近の通勤輸送は東海道新幹線に次ぐJR東海の重要な収益源だから、そうそうJR貨物にスジを譲ってはくれない。

南方貨物線が完成していれば、大府から稲沢までが客貨分離される。さらにもう少し投資すれば岐阜までのばせるかもしれない。そうすれば、ラッシュのタイミングであっても少しは貨物列車を割り込ませることができるだろう。

荷主が貨物列車に求めるのは、速達性はもちろんだが、次に重視されるのは着発のタイミングである。時間帯の悪い列車は利用されにくい。逆に言うと、いかに時間帯のよい列車を設定するかが勝負だ。そういう場合に、ラッシュ時間帯だからとまるまる何時間か一本も列車を設定できないというのはかなり痛い。

死んだ児の年齢を数えるようで詮無いことだが、完成させてほしかったなあ。

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