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2009年7月30日 (木)

ニュースになったこと、ならなかったこと

まずニュースになったこと。
陸上自衛隊が、メジャーコマンドとなる「陸上総隊」創設を決めたと報じられている。

陸自50年ぶり大改編案 (DSI 日米国防組織情報 HOT TOPICS)
陸自、最高司令部「陸上総隊」新設へ (東京新聞)

それによると、練馬の第1師団を首都防衛集団に格上げし、東部方面隊を廃止。これまで第1師団とともに東部方面隊に属していた第12旅団は東北方面隊に移す。北部・東北・中部・西部の4方面隊と首都防衛集団、さらに中央即応集団を改編する国際即応集団を統一指揮する陸上総隊を新設する、とされている。2014年度の改編をめざしている。

これまで、陸上自衛隊では長官に直隷する5個方面隊(+中央即応集団)が並列で存在していた。海空自では、実戦部隊の大半を指揮下に置く自衛艦隊、あるいは航空総隊といういわゆるメジャーコマンドが存在していた。すでに統合運用が始まっているが、指揮や指示を伝達する際に、海空自に対しては各メジャーコマンドに指揮が一元化されているので一度ずつ伝達すればよいが、陸自に対しては5個方面隊に別々に伝達する必要があり、効率的でないとされていた。かたちの上では、こうした点が解消されることになる。

まず気づくのが、ポストの数合わせが強く意識されていること。東部方面総監部が陸上総隊司令部に衣替えし、第1師団司令部が首都防衛集団司令部に衣替えすることになろう。ポストとしては変わらない。そもそも、いまの時点で、第1師団をわざわざ首都防衛集団なるものに改編しなければいけない理由がわからない。「師団」を陸上総隊直轄にしないための形式的なものとしか見えない。
首都圏だけを各方面隊とは違った形にしてしまったことで、疑問に思うのがこれまで方面隊の所管とされていた業務の分担だ。具体的には、各補給処の管理、駐屯地管理、それから募集や援護などの人事管理など。これを首都圏では「集団」が担当するのか、それとも陸上総隊が直轄するのか。個人的には、師団や旅団などの実動部隊は陸上総隊直轄にし、これらの後方支援業務を方面隊に残したほうがすっきりすると思うのだけどね。

いっぽう、ニュースにならなかったこと。
8月1日付の自衛隊人事異動の追加分が防衛省HPに更新されていた。

人事発令 (防衛省)

発表のタイミングが遅れたのは、自衛隊の組織改編に関する政令の閣議決定を待っていたからだろう。8月1日に新設されることになったのは、自衛隊指揮通信システム隊につぐ2番目の陸海空自衛隊共通部隊、自衛隊情報保全隊である。自衛隊の情報保全体制はしばらく前から疑問視されており、果たしてこの部隊新設で改善されるかどうか。初代の自衛隊情報保全隊司令には、これまでの陸上自衛隊情報保全隊長である高山治彦陸将補(20期)が任ぜられた。本部と、隷下の中央情報保全隊幹部は、各自衛隊の情報保全隊幹部で構成される。地方の、北部~西部情報保全隊長は、これまでの陸自各方面情報保全隊長が横滑りすることになった。あとは関連する異動がちょこちょこと。

ちょっと不思議だったのは、統合幕僚監部報道官・鈴木純治陸将補に出された次の辞令。

統合幕僚監部報道官兼防衛省改革本部防衛省改革副統括官 陸将補 鈴木純治
防衛省改革本部防衛省改革副統括官の兼補を解く
兼ねて防衛省改革本部防衛省改革副総括官を命ずる

・・・何が変わったかわかります? 三十一は最初わかりませんでした。
「副括官」を解いて「副括官」を命じた、ということなのだが。どういう意味があるのやら。

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