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2009年9月19日 (土)

捕まえてくれてありがとう

言っておくが、酒井法子の話ではない。

11日に H-IIB で打ち上げられた HTV 1号機は今日、無事に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングした。

Japanese cargo ship snagged by space station robot arm (spaceflightnow.com)

タイトルが示すように、日本の無人補給船である HTV は、ISS近傍まで接近したのち、ロボットアームで把持され、その上でISS本体に結合されるという手順になっている。三十一はこの手順を知ったときに正直少しがっかりした。

ロシアの無人補給線プログレスも、またヨーロッパが昨年初号機を打ち上げたATVも、ロボットアームの助けは借りずに自力でISSにドッキングする。もちろんISSからの支援は要るだろうが、ロボットアームは必ずしも必要ない。もっとも、HTVは Hermony モジュールにドッキングし、プログレスとATVは Pirs モジュールにドッキングするという違いはある。Hermony は内部の施設はおいておいて、構造的には単なるハブであって、他のモジュールと結合するためのドッキングポートはあっても、頻繁につけたりはずしたりするような性格のものではない。いっぽうの Pirs モジュールは、ドッキング・ポートとEVA(船外活動)用のハッチを装備しており、言ってみればISSの玄関だ。ドッキングに関して言えばドッキング・ポートの他にドッキング用のレーダーも装備しており、これを使ってプログレスもATVもドッキングをする。HTVは Pirs ではなく Hermony にドッキングするという選択をしたために、ロボット・アームの助けが必要になってしまった。

HTVに関してだけなら、この選択はそれほど間違ったものではないかもしれない。ただし、将来への布石としてはどうだろうか。自動ドッキングのノウハウって、なくても大丈夫?それとも別に勉強するのかな。

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コメント

本当は全自動でドッキングまで行きたかったそうですが、さすがに"前例が無い"とNASAに強硬に反対されて実現しませんでした。
仮にも国際宇宙ステーションですので日本の好き勝手とはいかないのが残念なところです。

投稿: | 2009年9月19日 (土) 06時15分

単にHTVが備えているCBM(共通結合機構)に自動ドッキングの機能そのものが無いからでは?
それとプログレス/ATVが使用するドッキングポートではISSで使用する標準実験ラックが丸ごと通らないと言うのもあるかと。
その辺りを考慮した上の選択ではないかと。

投稿: Hirox | 2009年9月20日 (日) 12時23分

>自動ドッキングのノウハウって、なくても大丈夫?それとも別に勉強するのかな。

きく7号があったじゃないですか。

それに、シャトル以外に標準実験ラックが通る宇宙機が要るという観点からCBMになったんだと思いますよ。

アンドロギンタイプではでかい荷物が運べないので、プログレスやATVみたいにAPASでドッキングするものばかり増やしても仕方ないですから。
ATV,プログレスは推進剤、水、小型貨物、HTVはいわゆるシャトルのMPMLの代わりという位置づけだと思います。

そういえばCOTSの宇宙補給機はドラゴン、シグナスともにCBMですね。

投稿: LH2 | 2009年9月28日 (月) 22時28分

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