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2009年10月16日 (金)

日本固有の領土です

今日は一日、頭上に架線の無い線路だけを行く。非電化単線鉄道研究会の会長たる三十一(嘘)の面目躍如だ。
ホテルを出て釧路駅に向かう。寒い。昨夜夕食を食べようと外出したときには息が白くなっていたが、日があるだけ少しはましなようだ。根室本線の釧路以遠には"花咲線"という愛称がつけられているが、少なくとも三十一の中では定着していない。この区間には何度か乗っているが、いまだかつてキハ54以外に乗っていない。今日乗る列車ももちろんキハ54だ。

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武佐まではいちおう釧路の都市圏内ということになるのだろう。武佐を過ぎるととたんに周囲が北海道の景色になる。上尾幌を過ぎたあたりから、前デッキに立って前方展望を見ることにする。気がついたら3人くらいが前デッキに並んで立つという状態になっていた。ひとりはデジイチを抱えている。三十一も買おうかなあ。門静を過ぎ、厚岸が近づくと右手は海になる。厚岸を出ると今度は湿地帯の中。右手を流れる川には白鳥が見える。以前11月に来たときはもっと沢山いたけど、渡りの季節はこれからなのかな。茶内では上り列車と行き違い、厚床の手前では400キロ(滝川起点)のキロポストを確認する。運転士の手元を見ると、速度計が見えて針は80キロを指している。意外にスピード出るなあ。計器は全部で3つあって、残りの二つは圧力計と回転計ではないかと思う。落石の手前では海岸段丘上を線路は走り、右手には湾入、その先には断崖の落石岬。あの岬の先端に家を建てて住みたいなあ、ブラックジャックみたいに、と思ってみたり。このあとちょっと気絶していて、気がついたら根室に着いていた。さすがに3回目となると緊張感が薄れるらしい。以前来たときには「納沙布岬なんて行ってもしょうがないや」と思ってトンボ帰りしたのだが、今日はなんとなく「一度行って見よう」という気持ちになり、根室駅のすぐ横にある根室交通のバスターミナルで往復きっぷを買う。待ち合わせが5分なのであわただしいが、「納沙布岬行き」と書かれたバスに乗り込んだ。実際乗り込んで見ると、何の変哲もない路線バスだ。実際、このバスは根室駅から市内と根室半島の各集落を経由して納沙布岬にいたる生活路線というのが主たる機能で、駅から岬に向かう観光客はどちらかと言うとついでのように思える。地元客を拾ったり降ろしたりしながら40分ほどかけて納沙布岬着。ニュースで見たことのある公園とモニュメントが見える。今日は秋らしい晴天で、歯舞諸島はもちろん北方遙かに国後島の山並みが望める。帰りのバスの運転手から聞いたところによると、これくらいよく見える日は珍しく、どういう理屈かわからないがよく見えた日の次の日には天気が悪くなるそうで今年はこれが最後だろうとのことだった。幸運だった、と言っていいのだろうか。国後島もそうだけど、特に歯舞諸島は本当に目と鼻の先で、見えていながら触れることができないこの現状は切ない。
帰りのバスでもやはり同じくらい時間がかかって、5分の接続で釧路行きの列車が発車する。2~3時間に一本しかない列車に5分で接続するっていうのは考えてみたらきわどいなあ。帰りの列車は座って行くことにする。とりあえずデッキの後ろで前方が比較的見やすい席には座ってみたけれど。上り列車の落石付近での前方展望は思っていたよりも気に入った。坂を上り切ったところでちょうど右カーブすると海沿いに出て、その向こうに落石岬が見えるという光景。カメラよりもビデオ向きだな。別当賀と初田牛の間では、運転士が突然汽笛を鳴らしたのでさてはと思って前方を見ると遥か前方にそれらしい影。線路脇、向かって右側にあった影が線路外に消えていった。その地点を通過するときに見てみると、3頭のシカが逃げていくのが列車から見えた。親子かな。それにしても、実際にこの目で野生のシカを見るのは初めてかもしれない。糸魚沢と厚岸の間では、線路は湿地帯の真ん中を走り、こんな状態じゃあシカが出て来る心配はないと思っているのか、運転士もちらちらと左側の川に視線をやっていた。鳥でも見ていたのかな。ところが、またもや運転士が汽笛を鳴らし始め、こんなところにシカが出るのかと思って前方を見ると線路に鳥がとまっていたのだ。考えてみればシカより厄介かもしれない。汽笛に追われた鳥が三十一が見ているすぐ横を飛び去って行くのを観察するとわりあい大型の鳥のようだが、ツルじゃないなあ。サギか何かかな。この先、別保の手前でもやはりシカが目撃されたけれども、このシカは神経が太いのか列車に慣れっこなのか、悠々と線路を横断して行きほとんど列車を止めるところだった。

釧路に戻って来てまずコインロッカーに預けた荷物を回収し、30分ほどの乗り継ぎの間に駅のパン屋で軽く食事。何しろ根室ではいずれも5分の接続で食事どころではなかったからねえ。キハ40単行の列車で帯広に向かう。あ、車体番号が777だ。パチンコ打ちなら喜ぶんだろうけど三十一には関係ない。
今日の宿は帯広なのだが、釧路からどの列車で帯広に向かうかが悩ましい。最初に接続するのは今乗っている普通列車。しかし一番早く帯広に着くのは1時間後の特急列車なのだ。切符は北海道フリーパスなのでどちらに乗っても同じ。普通に考えると早く着いて乗っている時間も短く乗り心地のよい特急列車に決まっているのだが、時間帯が微妙だ。この区間で車窓景色がもっとも特徴的なのは厚内~白糠間の海岸沿いを行くところ。1時間後の特急列車に乗ると、20分ほどで日が沈んでしまい、この区間は暗闇の中となる可能性が高い。先に普通列車に乗って、適当なところで特急列車に乗り換えるという手もあるが、調べてみると白糠でしか乗り換えができない。だったら最初から特急列車に乗っても同じだ。どうもこの列車は新吉野で特急列車に追い抜かれるらしいので、厚内までの区間では特急よりも早い時間に通過できる。そういう計算から、この普通列車に乗って帯広まで行くことに決めた。普通の人には理解不可能だろうけど。
新富士ではDF200の牽く急貨コンテナ列車が右と左に見える。この駅は根室本線の貨物列車の終着だ。白糠を出ると湿地帯の真ん中を線路はゆく。やがて古瀬。ここで乗客が一人降りた。降りたのはいいけど、どこに行くんだろう。すくなくとも線路から人家は見えない。おまけに降りた人は定期券を持ってたようだぞ。この駅から釧路まで通ってるのかなあ。うーむ。音別、尺別、直別と集落を結んで線路は走る。集落と集落の間は原野だ。厚内まで来ると日はすっかりかげるが、予定していた区間ではまだ日は残っていたのでなんとなく満足。推測通り新吉野では特急に抜かれるがそれだけでなく下り列車ともすれ違った。7時前に帯広着。

今日の旅程:
釧路(0815)→根室(1040) 5629D
根室(1045)→納沙布岬(1120) 根室交通バス
納沙布岬(1140)→根室(1218) 根室交通バス
根室(1224)→釧路(1449) 5634D
釧路(1518)→帯広(1843) 2528D

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