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2009年10月31日 (土)

「鄧小平 政治的伝記」


北海道旅行の前半というかはじめの3分の1くらいで読み終えた。

三十一がこれまでもっていた印象では、鄧小平は文化大革命で混乱した毛沢東死後の中国を立て直し、改革開放政策で世界市場をひっぱる現在の中国を方向づけたというものだ。まあそれ自体はけして間違いではないのだが、しかし結果論であって鄧小平が最初からそのつもりで中国を指導してきたかというと、実はそうでもないかもしれない。

鄧小平はもちろん毛沢東の薫陶をうけて長征後の中国共産党で地歩を気づいてきたわけだけど、理論家で理想家で思いこみの強い毛沢東と比べて、鄧小平はあくまで実務本位であまり理論に詳しくないらしい。改革開放政策花盛りのころ、まるでかつての"毛沢東語録"のように"鄧小平文選"が争って読まれた時期があったが、"文選"には"語録"のような理想論や理論分析はほとんど含まれていないそうだ。マルクス・レーニン主義をどれほど理解しているかすら疑問視されている。鄧小平は周恩来とほぼ同時期にフランスに留学しているけど、実際にはほとんど勉強しなかったようだ。

ただ、そういう理論を知らないからこそ、文化大革命後の困難な時期に不毛な神学論争に陥ることなく改革開放に突き進めたのだろう。そういう意味では鄧小平こそは現代中国で有数の「政治家」だったのだろう。

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