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2009年11月 6日 (金)

交通という産業

やや古い話になるが、「週刊東洋経済」が7月4日号で「鉄道進化論」と題した特集を組んだ。
そして最近、「週刊ダイヤモンド」が10月10日号で「JRの秘密」を、続けて11月7日号で「JAL国有化の罠」を、さらに「週刊エコノミスト」が11月10日号で「道路の終焉」を相次いで取り上げている。

ひとつのきかけは昨今の鉄道ブームだろうけど、さらには補正予算での高速道路休日1000円、さらに政権交代による高速無料化、ひいてはJALの再建問題など、交通関係のニュースが続いたことがこういう状況を生んだのかもしれない。
流通を支える交通機関に注目が集まること自体は悪い話ではない。ただ、週刊ダイヤモンドのJR特集が

戦後日本の戦略なき運輸交通政策---。鉄道、高速道路、空港を総合網としてとらえず、それぞれバラバラかつ無尽蔵にカネを投じ続けた。

と総括したのはまったく的を射ている、というかちょっと考えれば誰でも思いつくようなことだ。鉄道と道路、鉄道と航空など複数の交通手段を組み合わせて最適解を求めるのが本来必要な交通政策であったにもかかわらず、実際にはそうしてこなかった、そのツケが今になって吹き出している。航空路線や高速道路の整備により夜行列車などの長距離列車が絶滅に瀕するいっぽうで、整備新幹線の延伸の結果「1県1空港」を目標に建設された地方空港路線は不採算に陥っている。

個人的には、札幌-東京-鹿児島・長崎という国土軸を貫く新幹線がそろったところで、ほぼ必要な路線は完成したと考えてよかろう。あとはこの中心軸から枝葉を伸ばすだけだが、これは在来線の接続を工夫すれば当面は事足りよう。
この国土軸を貫く新幹線を補強するためにはJR東海が構想している中央リニア新幹線は有効だ。東京-大阪間が1時間でつながれば、山陽新幹線と接続して東京-博多間が3時間あまりとなり、価格次第では充分現実的な選択肢になってくる。

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コメント

nosmoking 民主党は高速道路を無料にして、交通手段を公共交通機関から自家用車に移行させる反モーダルシフトを企てている。
排ガスが増加して地球温暖化および健康被害を加速させる。CO2の25%削減と矛盾しており、政策に整合性がない。

投稿: 民主党の交通機関衰退化策 | 2009年11月 7日 (土) 10時24分

nosmoking 高速道路の無料化によって集客地域が拡大するとイオン(株)は期待しており、大型店の出店を増やす予定である(新聞報道)。
商圏が拡大すると自動車の走行距離が長くなり、排ガスの排出量が増え健康被害および地球温暖化が加速する。
(商圏の拡大は地元商店街の衰退をもたらす。)
なお、イオン(株)社長の岡田元也は、民主党の岡田勝也の兄である。

投稿: 民主党の地域衰退化策 | 2009年11月 7日 (土) 10時25分

nosmoking 高速無料化テストのための数千億円もの予算は必要ない。1000円高速から分るはず。
毎年2.5兆円の税金を投入して、高速道路を無料にしてレジヤーで高速道路を利用する人を優遇する。
利用増による渋滞によって、排ガスが増加するだけでなく、運送会社や高速バス会社は予定の時間通りに走れず事業に支障を来たすので、無料化に反対している。渋滞はマイナスの経済効果となる。
自家用車の利用増及び走行距離の増加によって、排ガスが増加して地球温暖化および健康被害を加速させる。
本来、モーダルシフトによって、自家用車から公共交通機関へ移行させて、ガソリン使用量及び二酸化炭素の排出量を減らして省エネルギー及び温暖化対策とするべきであるが、その逆を推進しようとしている。
民主党は税金投入によって物流費が下がると言っているが、商品価格に占める高速料金は1%以下しかない。
新聞社による全国の知事へのアンケート調査では、高速無料化を評価した知事は岩手、徳島、沖縄のわずか3知事だけ。
NHKのアンケート調査では、高速無料化賛成は17%そして反対は45%。民意を重視するなら、無料化はできない。

投稿: 民主党のCO2増大化策 | 2009年11月 7日 (土) 10時26分

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