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2009年11月21日 (土)

こんなこともあろうかと

まさかあの真田さんの名セリフをリアルで聞くことになろうとは。

いや、実際にこんなベタな発言をしたわけじゃないんだけどさ。

小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用の再開について (JAXAプレスリリース)
はやぶさ、帰還に向けてイオンエンジン再起動 (松浦晋也のL/D)
New hope for plucky Japanese asteroid mission (spaceflightnow.com)

ほぼ4年前の2005年に小惑星「イトカワ」の近接探査とサンプル採取の試みで日本(の一部)をわかせた小惑星探査機「はやぶさ」だが、その前から起きていたリアクションホイールの不調や、その後の燃料漏れ、電力喪失によるバッテリー放電と通信途絶と満身創痍の状態の中、運用チームにより地球帰還とサンプル回収をめざしてきた。
帰還の鍵になるのが推進系でどれくらい能力を発揮できるかだ。化学系スラスターは燃料漏れで使用不能、4基搭載しているイオン・エンジンも不具合を生じ、今月初めにはまともに動作するのは1基だけになってしまった。1基だけでは予定の増速量(デルタV)には足りない。

ところが、運用チームはイオンエンジンBのイオン加速器と、イオンエンジンAの中和器を組み合わせて使用し、ひとつ残っていたイオンエンジンCと合わせて充分な推力を得ることに成功した、というのが上で掲げた記事の内容だ。
松浦さんの記事の説明と一問一答を見てもらうのが一番わかりやすいと思うのだが、設計チームではそういう事態を想定して回路にひとつのダイオードを組み込んでいたという。重量管理が厳しい探査機でこのダイオードひとつを入れるか入れないかは小さくない問題だと思うのだが、それでも敢えてこのダイオードを入れたというその判断は充分賞賛されてしかるべきだろう。相変わらず綱渡りの厳しい状況であることは間違いないけれど、このチームならなんとかしてくれるんじゃないかという根拠のない期待感を持ってしまう。

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