« 三十一はゲーマーの夢を見るか? | トップページ | ほら3敗目。 »

2009年11月16日 (月)

ギジュツ立国ニッポン

事業仕分けで理研のスーパーコンピューター開発が凍結される見通しになったという。

次世代スパコン、事業仕分けで事実上の「凍結」と判定 (ITPro)

kikulog あたりでも話題になっていたけど、三十一が注目したのはこの記事。

一方、米国では… (忘却からの帰還)

Reutersは2009年11月13日付の記事で、日本のスーパーコンピュータの終焉を報道した:

この記事の中で参照されている「世界の上位500台」はおそらくこのページだと思うのだが、これによると日本製のスパコンで最も高性能なのは「地球シミュレーター」で31位。当然というか何というか、上位には United States が目立つが、日本より上にある国は Germany、China、Russia、Korea (South)、Saudi Arabia、Switzerland、Canada、India、France と10か国に及ぶ。"Saudia Arabia" ってのは typo だよね。(11/17追記:United Kingdom を見逃していた。日本より上にある国は11か国になる)

日本の生きる道は「技術立国」しかないと言われて久しいが、こういう状況を見るとお寒いかぎりだ。何かあるとマスコミは「ゆらぐ日本の技術力」とか騒ぐけど、「ゆらぐ」という表現からは何だかんだ言って無邪気にその「技術力」を信じている気持ちが透けて見え、御伽話を信じて夢見るマスコミの脳天気加減には呆れるほかない。

今回の「スパコン凍結」に際しては事業仕分けで説明する側のプレゼン技術の不足と、シナリオ選択の失敗が大きく響いていたらしい。つまり事業の必要性をうまく説明できなかったということだ。もっと別の説明をしていれば違った結果が出たかもしれない。
しかしいずれにせよ、今の民主党政権は「政治主導」を掲げているから、これまでの官僚主導の政策立案ではなく、政治家のほうが政策を立案しなければいけない。本気で「技術立国」をめざすなら、限られた予算を割いて投資をする必要がある。果たして民主党の国会議員は、どの分野がこれから伸びるかを判断してその中でも競争力の見込める分野を見極めて予算配分を決定することができるだろうか。
誰に補助金を出すか、どのダムをやめてどの道路を作るか、というのとはまた違ったやり方で政策決定する必要がある。それは民間企業での「商品企画」に似ている。市場の動向を見極めて競争力のある商品を企画開発するのだ。

"技術者"が歯車あるいは日陰者としか扱われない国でそれが可能かな。

|

« 三十一はゲーマーの夢を見るか? | トップページ | ほら3敗目。 »

コメント

nosmoking 次世代スーパーコンピューターなどの科学技術関連予算が事業仕分けで見送られるようでは、民主党政権には夢も希望もない。
ノーベル賞受賞者が怒るのも無理は無い。
民主党の蓮舫のような科学技術に無知で、日本の将来に無関心な人物が仕分け人では、致し方ないこと。
毎年2.5兆円の税金を使う高速道路無料化は、無駄な予算であるから、事業仕分けによって廃止してもらいたい。
民主党には成長戦略が無く、成長のための投資と無駄を区別する能力も無いことが見えてきた。
なお、現在の性能順位は、1~3位は米国、4位はドイツ、5位は中国、6~10位は米国そして日本は30位以下。

投稿: 夢も希望も無い民主党 | 2009年11月17日 (火) 09時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/196234/46782442

この記事へのトラックバック一覧です: ギジュツ立国ニッポン:

« 三十一はゲーマーの夢を見るか? | トップページ | ほら3敗目。 »