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2009年12月11日 (金)

「世界の歴史14 ムガル帝国から英領インドへ」


タイトルでは「ムガル帝国から」とあるが、実際にはその数世紀前、ムスリムのインド亜大陸侵入から筆を起こしている。この時代以降の歴史は外来で支配層のムスリムと、在来のヒンドゥーの綱引きが基本軸をなす。
ムスリムの皇帝が勢力を増すと在地のヒンドゥー領主層は皇帝に従属してその封を受け、皇帝が衰えると自立を図り出すという繰り返しだ。Amazon のレビューで「人名を羅列しただけの第一部は退屈」とあるが、三十一は特に退屈とは思わなかったけれど、なじみのない(三十一にとって)区別しづらい人名や地名がたくさん出てきて読み進めるのに非常に苦労したのは確かだ。

さてインドと言えばカースト制度が思い浮かぶが、古い時代の因習と思われがちなカースト制度が厳密に確立したのは実は意外に新しい。この手の「因習」の成立が意外に近い時代の産物であるという事例は、さまざまな地域の歴史を渉猟しているとよくあることで、それほど意外にも思わなかったが、新旧と善悪をほとんど一致させて考えているような人々はこういう事実を知ったらどう思うだろう。もっとも、この手の人々は緻密な歴史評価なんかはどうでもいいんだろうけど。

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