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2009年12月27日 (日)

「世界の歴史22 近代ヨーロッパの情熱と苦悩」


今をさること四半世紀前、三十一が高校生だったころに社会の授業で選択していたのは世界史だった。はじめのうちは教科書通りに授業がすすめられていたのだが、2学期が始まってしばらくしてこのままでは到底最後までたどりつきそうもないことに気づいた教師がやおら「2学期の残りはフランス革命をやります」と宣言し、その宣言通り2学期の残りはフランス革命だけをとりあげてみっちり授業した。そして冬休み明けの3学期最初の授業で「3学期はロシア革命をやります」と宣言し、その通り3学期すべてを使ってロシア革命をやった。もともと三十一は歴史ものは好きで歴史の成績も悪くはなかったのだが、この「革命シリーズ」は面白く受けることができてテストのできもよかったことを覚えている。

フランス革命は18世紀末に起こり、ロシア革命は20世紀はじめに起きている。このふたつの革命がヨーロッパを変えたことは間違いないが、ではその間の19世紀は革命のない平穏な時代だったかといえば全然そんなことはなく、19世紀こそが革命の世紀であったといってよい。この世紀の革命の震源地は疑いなくパリで、1815年にナポレオン戦争が終結してからも1830年の7月革命、1848年の2月革命、そして1870年のパリコミューンと革命あるいは革命的騒乱が起こり、その騒乱はドイツやイタリア、オーストリア、ポーランドなどに飛び火する。この種の革命と無縁でいられたヨーロッパ国家はイギリスくらいなものだ。

なぜこの時代が革命の世紀になったかと言えば、産業革命によって資本家ブルジョワ階級と労働者階級が大きな勢力になってきたことが影響している。それまでの土地所有領主層と広範な農民層という単純な社会構造では抱えきれなくなったこれらの階級矛盾を包含するための社会構造を構築するためには、矛盾が問題を引き起こすことを認識する必要があった。19世紀の革命の多くはブルジョワ階級が実権を確保する結果に終わり労働者階級は利用された感があるが、それでも労働者の存在をいつまでも無視してはいられないという認識は皆がもったことだろう。社会主義運動や労働運動が形作られるのもこの時代だ。
19世紀ヨーロッパの積み残した問題が20世紀に世界を巻きこんだ戦争の原因となり、その影響は今に至っている。

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