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2010年2月 3日 (水)

キホンに忠実

しばらく(本気で)倒れてました。それについては気が向いたら書くかもしれない。

おかげで、すっかりタイミングを逸してしまったのだが書かないわけにはいかないだろう。発足1年を迎えたアメリカのオバマ政権がこの2月1日に、2011会計年度以後の宇宙計画について発表した。2004年、コロンビア事故のあとをうけてブッシュ政権が発表した計画を置き換えるものになる。

FY2011 Budget Overview (PDF, NASA)

それほど分量も多くないし長文はほとんどないので、さっと読めてしまった。

もう松浦さんもまとめていたりするので、いまさら言うこともないのだが、感想をひとことで言うならば、「王道に戻ったな」というところ。
「学問に王道なし」と言うが、言い換えれば一歩一歩足元をかためながら前進するのが実は一番確実で早い。前のブッシュ政権がぶちあげたコンステレーション計画は、現時点でのありものを組み合わせて手っ取り早く目立つ成果を挙げようというものだった。オバマ政権はその計画を思い切りよく捨てて、今後人類が(有人無人ともに)宇宙で活動するために必要な技術やノウハウを習得することを通じて、宇宙活動が継続的で持続的なものになることをめざす、というのがこの新計画の骨子だろう。

この計画が計画倒れにならない保証はないが、もし計画通りに進んだとするなら、アメリカの宇宙開発における "基礎体力" は著しく強化されるだろう。これはオバマ政権内部に宇宙開発に関してもののわかったしっかりしたブレインがいて、そして政権にそれを受け入れる度量(と辛抱強さ)があることをうかがわせる。もともと体力のあるアメリカにさらに基礎体力をつけられて、もともと体力貧弱な日本はどう進むべきか。

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