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2010年3月27日 (土)

天安事件

このタイトルだと中国国内から検索できないかもしれないが、まったく別の事件のことだ。

昨夜のこと、韓国海軍艦艇が黄海で沈没した。現場は韓国と北朝鮮が互いに主権を主張している係争水域だが、いまのところ北朝鮮の関与は確認されていない。船尾から浸水があったとのことだが、爆発があったとの報道もあり、また付近の島の住民のなかには砲撃音を聞いたという者もいたと伝えられている。救助活動は現在も継続中とか。

韓国海軍艦、船尾に穴 軍事境界線付近で沈没状態 (asahi.com)
Report: South Korean navy ship sinks (cnn.com)

報道されている「チョナン」という艦名から、問題の艦艇は Pohang 級コルベットの1艦である「PCC-772 Cheonan 天安」(1989年就役)らしい。ただ報道に混乱があるらしく(というより、報道が三十一を混乱させている)、「1500トンのコルベット」という記述があるが実際に調べてみると基準排水量960トン、満載でも1220トンというところで、1500トンという数字とはやや隔たりがある。むしろ Ulsan 級フリゲートの数字(基準1600トン)に近い。
写真や図面を見ると Pohang 級と Ulsan 級のシルエットは比較的似ている。前後に砲、比較的背の高い艦橋構造物、そして艦橋の前のデッキに小砲。実は三十一はかつて日本を訪問した Ulsan 級フリゲートの実物を見た(そして乗った)ことがあるが、その三十一でもぱっと見では間違えそうだ。Pohang 級の写真は上記 CNN の記事中にあるが、Ulsan 級の写真は Wiki で見つけたので興味のあるかたは比較してみてほしい。

ところで、Ulsan 級と Pohang 級の両方に言えることだが、一見してシルエットが高い。つまり重心が高い。こういう状態を艦船ではトップヘビーと呼ぶのだが、友鶴事件のトラウマをひきずる三十一としては見ていて危なっかしくてしかたがない。今回の事件がトップヘビーに起因するものでなければいいがと思う一方で、北朝鮮との衝突でなくトップヘビーが原因であったらいいのにと思ったりもする。

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