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2010年5月23日 (日)

もとのもくあみ

いろんなニュースでも同じようなコメントがされているので芸がないなあと思いつつも言わざるを得まい。
鳩山政権が発足してから約8か月、すったもんだの上に結局は自民党政権時代の計画と大差ない結論に落ち着きそうだ。何の話かと言うともちろん普天間移転問題である。

しかしまったく同じではない。鳩山総理が日本の戦略環境について勉強するのに8か月を費やしているあいだに、現地沖縄県の状況はすっかり変わってしまった。まがりなりにも受け入れ容認派だった市長が落選して受け入れ反対派の新市長が誕生したのは周知のことだが、結局は時間を無駄にして問題を複雑にした効果しかない。

もともと、政権交代前の民主党が「県外移転」を言い出したのは、沖縄に海兵隊が存在していることの戦略的意義を理解していなかったからできたことだ。米海兵隊が本当に沖縄に必要かどうかの議論は一時おこう。問題は、ひとりよがりの戦略構想がアメリカに通用すると思った見通しの甘さと情勢認識の甘さだ。県外移転を実現するのであれば、アメリカにその実効性を説得できなければいけない。戦後長いあいだアメリカの傘の下に安住して軍事について考えることを忌避してきた日本と、冷戦時代から現在にいたるまで全世界に影響力を行使してきたアメリカでは経験値が違いすぎるし、もちろんアメリカは必要にせまられて軍官学といったさまざまなレベルで研究が行なわれている。この手の議論ではとても太刀打ちできない。長年政権を担当してきた自民党でもかないっこないのだから、突然政権を得た民主党がアメリカを説得できるわけがない。そんなことも、政権獲得前の民主党は理解していなかったわけだ。政権に入ったあとでも某社民党は理解していないようだけど。

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