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2010年5月24日 (月)

アワの効果

あやしげな健康商品みたいだけど、しかし実際効果はあるんです(使用者の体験談であり効能の説明ではありません)。

天安事件について魚雷が「命中」と書いたけど、実際には命中していなかったとのことである。磁気による艦底起爆装置自体はすでに第二次大戦中から実用化されており、目新しい装備ではない。舷側への命中による破孔と異なり、最深部である艦底からの浸水は水圧がもっとも高いところだけに防水が困難だ。もともと、魚雷を使用するときには標的のできるだけ水深の深いところに命中するよう深度を調節するのが常道である。その最たるものが艦底起爆である。この場合、魚雷は直接命中せず標的の真下を通過するまさにそのタイミングで起爆する。それでは実際に命中するよりも効果が低いのではないかというと、必ずしもそうではない。

自走式の魚雷(魚形水雷)が19世紀後半に実用化される以前、敵艦船を水面下から攻撃できる"実用的な"兵器は機雷(機械水雷)だった。機雷には海底の錘からケーブルでつないで炸薬を海面下数メートルから10数メートルにセットした係維機雷と、炸薬ごと本体を海底に敷設した沈底機雷がある。現在の主流は沈底機雷だ。沈底機雷は、魚雷の艦底起爆装置のように磁気や騒音や水圧を感知して起爆する。その爆発力は直接船体を破壊するというよりは、爆発によって生じた衝撃波がアワと一緒に海面に向かって、標的の船体を直撃する。急激な爆圧によって持ち上げられたかと思うと、こんどは爆発によって生じた低圧部分によって負圧がうまれ、引き落とされる。この急激な上下動により場合によっては船体構造に挫屈が生じて最悪は船体切断にいたる。さもなくば、大きな慣性質量をもつエンジンが船体の上下動についていけず固定部分を破損しエンジンが使用できなくなり航行不能にいたる。

「天安」を沈没にいたらしめた魚雷の爆発もおそらくはこのような効果によって船体切断をもたらしたのだろう。黄海での1発の魚雷の爆発が何をひきおこして最終的にどんな結末をもたらすことやら。

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