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2010年6月20日 (日)

「国際連盟」


国際連盟は、第一次大戦後にふたたび戦争を起こさないことをめざして設立された国際機関であることは世界史で習ったことと思う。しかし国際連盟は、結果として第二次大戦の勃発を防ぐことはできなかった。その意味では当初の目的を達成することは間違いない。こうした結果から「国際連盟」という存在を否定的に考える傾向が強かったようだ。三十一自身もそのような印象を持っていたことがあることは確かである。

だがこの本を読んで少し印象が変わった。
国際連盟が第二次大戦の勃発に対してほとんど有効な手をうつことができなかったのは事実だ。しかし国際的な枠組みで戦争を防止しようというその動機は真剣なものだった。もちろん、動機さえ真剣であれば何でも許されるというわけではない。しかし1920年代、特に第一次大戦の被害が大きかったヨーロッパを中心にいかにすれば戦争防止が実現できるかが真剣に議論され、当時考えられる最善の方法として国際連盟規約が採択され国際連盟が設立された。結果としてこれらの方法では不十分であったと歴史の審判が下っているわけだが、しかし実際の国際政治の場に適用され試されて何が不十分であり何が有効であったかが衆目の元に明らかにされた意義は大きい。その結果を踏まえたうえで、第二次大戦後の国際連合設立にいたったのだ。

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