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2010年8月20日 (金)

「フルメタル・パニック!ずっとスタンド・バイ・ミー(下)」


完結した。その気になればもっと引っ張れたような気もするけど、最後のほうは怒濤の鬱展開に陥ってしまったので潮時だったのかもしれない。

読み終えてみれば予定調和のハッピーエンドであるが、そこにたどりつくまでにだいぶ無理をしているような感じがした。
何より、核弾頭を積んだICBMという小道具(大道具かな)を使ってしまったのがかえって展開の幅を狭めてしまったように思う。現代世界で最強かつ防禦のしようがない核ICBMは、いわば最終兵器だ。必殺技と言ってもいいだろう。しかしハッピーエンドに持っていくためにはこの必殺技を克服しなくてはいけない。必殺技に勝てるのは反則技しかない。

ラムダ・ドライバで核攻撃から身を守った(あ、ネタバレ)のはまったく反則技としか思えない。スレた三十一は、こういう反則技を見るとしらけてしまうのだ。展開上しかたなかったのかもしれないが、だとするとその展開自体に問題があったのだろう。

ついでにいうなら、上巻で「さては」と思った通りクルツが生きていた。あれだけ盛り上げて殺しておいて「実は生きてました」ですか。これこそ反則技以前に必然性がわからない。著者ははじめ本気で殺すつもりだったのに、営業上の理由で生き返らせることになったんだろうか。

文句ばっかり言っているようだが、少なくともはじめのうちは面白かったからこそ終わりかたが残念。あとしばらく短編が続くそうな。なんだかんだで読むんだろう。

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コメント

ラムダ・ドライバの稼働については「つどうメイク・マイ・デイ」で伏線張ってたので、あんまり反則という気はしなかったかな?

まあ、クルツについては上巻でちょっとヒントを出し過ぎて興ざめ感が強くなった気はしますね。

投稿: とおりすがりん | 2010年8月21日 (土) 20時57分

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