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2010年9月 1日 (水)

2010年8月の打ち上げ

8月も3件。

4日 20:59GMT クールー(仏領ギニア)、アリアン5(Nilesat 201、Rascom-QAF 1R)

9日 22:49GMT 太原(中国)、長征4C(遥感10)

14日 11:07GMT ケープカナベラル(アメリカ)、アトラス5(AEHF 1)

目新しいのは、アメリカ政府が打ち上げた新型の通信衛星 AEHF くらいか。

8月の話題として三十一が着目したのは、まずロシアが極東に本格的な打ち上げ基地を建設しようとしているというもの。アムール州には、もともと軍のミサイル基地を流用して余剰になったICBMを使って打ち上げを行なう Svobodony 基地があった。Svobodony は軌道打ち上げ基地としてはすでに運用を停止しているが、その近郊に Vostochny (東方)と称する本格的な打ち上げ基地を建設しようというのだ。これは現在カザフスタン領になっている Baikonur 基地の機能を代替し、打ち上げを全部ロシア領内でまかなおうというものだ。これまで Baikonur で行われていたプロトンやゼニットなどの大型ロケットによる打ち上げ、静止軌道への打ち上げ、そして有人の打ち上げが Vostochny に移る。2010年代のうちには運用を開始したいという意向だ。
Baikonur からの打ち上げでは中央アジアの草原に落下していたロケットの残骸が、Vostochny からではオホーツク海あたりに落ちることになるのだろう。

もうひとつは、シャトルの退役後に国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送を担うヨーロッパのATVと、日本のHTVは現在いずれも大気圏再突入能力は持っていないが、軌道上から地表への物資還送のために再突入能力をもつ新型機の開発を目指すという。
spaceflightnow の記事で面白かったのは、ATVについてはどこの会社がいくらで開発をうけおったという情報が中心であるのに対し、HTVではまず重量が何トン、サイズが何メートルといったスペックに関する情報がもっぱら報じられていたことだ。

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