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2010年11月18日 (木)

みやげ有り

自分が死んだときには葬式も戒名も香典も供花も無用、転出するときに送別会は無用と常日頃公言し、歳暮も中元も年賀状も贈りも贈られもしないという、虚礼の類を心底から嫌悪する三十一は、基本的には旅行に出たときにもできるだけ土産は買わないことにしていた。
昔はそれでけっこう許されていた部分があるのだが、最近はそうもいかない。社内だけならそれでもいいのだが今は協力会社との付き合いがあり、彼ら彼女らは典型的な日本企業であるのでどこかに行ったと言っては土産を抱えてきて振舞ってくれる。そうなるとこちらが旅行に行ったときにも土産なしというわけにはいかない。内心忸怩たるものがあるがしかたない。それでもできるだけ「定番」は避けて「ネタ」になるようなものを買ってくることにしている。

前ふりが長くなったが、何の話かといえば「はやぶさ」である。廃止された寝台特急でも来年から走る東北新幹線の速達列車でもなく、2003年に打ち上げられて今年6月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルから採集された微粒子が小惑星「イトカワ」由来であることが確認されたと発表された。これで「はやぶさ」は500点を獲得してミッションを完結した。もちろん採集と分析自体はこれからが本番だが。

はやぶさカプセル内の微粒子の起源の判明について (jaxa.jp)
Japan says Hayabusa brought back asteroid grains (spaceflightnow.com)

もともとカプセル内の微粒子の起源確定は年末か来年になると見込まれていたが、思ったよりも早く確定できたことになる。もっとも、カプセル回収からはすでに半年近くが経っており、気の短いマスコミ連中はしびれを切らしていたことだろう。そのせいかNHKでは朝のニュースのトップで報じていたし、asahi.com でも素早く報道されていた。

はやぶさの微粒子はイトカワ由来 1500個、成分一致

ちょうど政府では来年度予算編成の追い込みで、はやぶさ後継となる「はやぶさ2」が「元気な日本復活特別枠」とやらで要求されている。この時期にこうした結果が発表されたことに「パフォーマンスでは」という声も挙がったらしい。

「はやぶさ2」で生命の起源に迫れ 後継機の予算化期待

JAXA側は否定しているが、三十一からすれば「パフォーマンスで何か問題がありますか?」と言いたい。だいたい「事業仕分け」という究極の「劇場政治」を展開して国民にわかりやすい成果を求める民主党政権下では、得られた成果を最大限にアピールしてみせるようになるのは当然の成り行きである。予算編成のタイミングに合わせて分析を急いだくらいのことはあったかもしれないが、そうさせたのは民主党政権と彼らを政権に押しあげた(マスコミを含む)国民だ。

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