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2011年4月25日 (月)

遅い春

三十一は日本の官僚制の強固さを見損なっていたらしい。かの大震災をもってしても、年度末に予定されていた人事異動を一月延ばすことしかできなかった。

4月27日付で将の異動を含む組織改編と人事異動が発令される。

大きな組織改編はもっぱら北部方面隊と東部方面隊で、現在の災派の主役である東北方面隊の組織改編はほとんどない。これは震災を考慮したというよりも、もともと東北方の改編が先行で試行的に実施済みだからだろう。
異動も、東北方では比較的小規模だったように思える。そこはさすがに配慮したのだろう。だがまったくないというわけではない。例えば多賀城の第38普通科連隊長も異動になった。また東北方面総監部の幕僚もいくらか代わっている。これは作戦行動中であっても少々の異動なら適宜引き継ぎして業務を継続できるということの現れと言えるかもしれない。

将への昇進・勇退は陸3、海3、空1。

陸将

寺﨑芳治(防20)第8師団長>退職
堀口英利(防23)陸将補・第12旅団長>第8師団長

長谷部洋一(防20)陸自幹部学校長>退職
河村仁(防22)第10師団長>陸自幹部学校長
宮嵜泰樹(防22)陸将補・陸幕監察官>第10師団長

師富敏幸(防20)陸自研究本部長>退職
中川義章(防22)第1師団長>陸自研究本部長
湖﨑隆(防21)陸将補・北方幕僚長>第1師団長

海将

永田美喜夫(防20)潜水艦隊司令官>退職
矢野一樹(防22)海将補・海幕装備部長>潜水艦隊司令官

柴田雅裕(名工大)舞鶴総監>退職
佐々木孝宣(防21)海将補・海自第1術科学校長>舞鶴総監

安達孝昭(東北大)技本船舶担当技術開発官>退職
曽我眞二(防21)海将補・海幕技術部長>技本船舶担当技術開発官

空将

渡邊至之(防20)中部航空方面隊司令官>退職
石野次男(防22)空将補・航空救難団司令>中部航空方面隊司令官

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2011年4月16日 (土)

"節約"という気分

最近、会社のトイレに設置してあるエアータオル(手をかざすと温風が出てくるアレだ)が「節電のため」として使用停止になり、代わってペーパータオルが装備された。

三十一の記憶が正しければ、ペーパータオルは資源の浪費だからというのでエアータオルが普及し始めたような気がするのだけれどもねえ。エアータオル1回分の消費電力と、1回分のペーパータオルを製造するための消費電力はどっちが大きいのだろう? 三十一にその回答の持ち合わせはないが、答えがどちらであってもおかしなことになる。エアータオルのほうが電力が大きいのであるなら、そもそもペーパータオルをやめることは省エネにならない。パルプの原料である木材の消費を減らすことはできるだろうが、そうすると今度は電力消費量の増大と木材の消費量の減少という、直接換算できない要素を天秤にかけなくてはいけなくなる。いっぽう、エアータオルのほうが電力消費が少ないなら、これをやめてペーパータオルにするのは節電にならない。エアータオル停止は間違いなく東京電力管内の電力消費削減につながるが、ペーパータオルを作っているのは東京電力管内とはかぎらない、と言われればそれはそうなのだが、だったらエアータオル停止を決めた総務担当者は代わりのペーパータオルがどこで製造されたか知ってるのかね。

もしかしたら、総務担当者はこういう要素をすべて考慮した上でエアータオル停止のほうが省エネになると判断して決定した、ということも無いとは言えない。けれど三十一がそんなことはまず間違いなくないだろうと確信している。

わずかでも手近にできることから始めていこうという姿勢は尊いのだが、それが姿勢だけでなく本当に意味があるかというのも少し冷静になって考えてほしい。三十一には真偽を判定する術がないのだが、太陽電池パネルの寿命が尽きるまでに発電する電力量は、その太陽電池パネルを製造するのに必要な電力量に及ばないという話すらある。「エコカー」の切り札とされて各社が開発に余念のない電気自動車だが、日本の発電能力の過半は火力発電所によるものなので、考えようによっては燃料を発電所で燃やすか各車両のエンジンで燃やすかの違いでしかないとも言える。もう少し細かい話をすると、発電所では重油やコークス、LPGといった燃料が使用可能で、大量に高温で燃焼できる分効率がいい、とは言えよう。いっぽうで発電所から各家庭まで送電される間には少なからぬロスが生じるが、これもガソリンを配送するコストと比べてみる必要がある。「電気自動車を普及させようとするなら、それは原子力発電の推進とセットでなければ意味がないはず」と(震災前から)指摘していた人がいるが、あまり問題とされてはこなかったようだ。

理科に対する苦手意識が希薄な小学生のうちに、"エネルギー保存の法則" と "熱力学の第二法則" をたたき込んでおくべきじゃないかと思う。このふたつは、授業で教わる数多の物理法則の中に埋没してしまっているが、実は世界 Universe を規定する根本法則だ。これらを真に理解しているかどうかで行動様式が変わってくるのではないかと三十一は期待している。

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2011年4月14日 (木)

キリンの首は高い木の葉を食べるために伸びた

メモ「目的論の例文」(忘却からの帰還)

「目的論」という言葉はそれほどなじみがないだろう。実は三十一もよく知らない。けれど例文をながめればなんとなくどういうことかわかるような気がする。この記事のタイトルもよく言われることだが同じく科学的には間違いだ。

もはや3年ちかくも前になるが、三十一も似たようなことを書いている (進化論と創造論とIDとNHK)。ある変化の結果得られた利益が、そもそもその変化の目的であったとは必ずしも言えないのだが、これを混同している人は少なくない。

これがただ単なる無理解から来たものであるなら「世の中には意外に馬鹿が多いなあ」で済んでしまう話なのだが、こういう論調があまりにも多く見られる現状からは、戦前の日本を破滅的な戦争に追い込んだ要因のひとつである「精神力への過度の信奉」が再度台頭してきたように思えてしまう。つまり、「すべての変化の原因にはなんらかの意志があったはずだ」というものだ。これは比較的簡単に「意志さえあればどんな変化でも起こせる」に転化してしまう危険をはらんでいる。
論理学的にはもちろんこれらの命題はすべて「偽」であるが、深く考えずに聞くとなんとなく「そうなんだ」と思ってしまうかもしれない。怪しいツボを買ってしまうのと似ている。

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2011年4月12日 (火)

A Half Century

今から50年前、1961年4月12日はガガーリンが人類で初めて宇宙飛行をした日だ。

あれからまだ50年しか経っていないと見るか、それとももう50年も経ってしまったと見るかは、それこそ見方次第ではあるのだが、三十一自身長いとも短いともどちらとも言えない不思議な気分である。ま、50年前は三十一もまだ生まれてなかったんだけどね。

実のところ、三十一が愕然としたのはスペースシャトルの初飛行がガガーリンからちょうど20年目の1981年4月12日だということに気付いたときだ。この事件は三十一はリアルタイムで経験した時代だが、50-20=30、スペースシャトルの初飛行から今日でちょうど30年。50年の有人飛行時代のうち半分以上の時間、アメリカはスペースシャトルに頼ってきたことになる。

世の中には世間の評判と専門家の評価の間に大きな乖離がある、という事例が少なくないものだが、スペースシャトルもそのひとつだ。純粋に宇宙機として考えたときにスペースシャトルは必ずしもデキがいいとは言えない。このデキの悪い機体をなんとか使い物にしようと悪戦苦闘し続けた時代が有人飛行時代の過半をしめてしまったのは人類の宇宙進出にとってプラスだったと胸を張って言える人間がどれくらいいるだろう。

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2011年4月10日 (日)

心から言ってます

近頃よく耳にするフレーズ、「心からお見舞い申し上げます」とかそういう類の決まり文句。一時期は、AC以外のコマーシャルはほぼ全部このフレーズから始まっていたものだ。最近は少し減ったようだけれど。
三十一はこのフレーズを聞くたびに、ずいぶん前に着信御礼!ケータイ大喜利のオープニングでの千原ジュニアのセリフ

本当に心から言ってる人は「心から言ってます」って言わないですよ

を思い出すのであった。
実際のところ、そんなことは言っているほうも聞いているほうもお互いにわかってるんだろうが、お互いに本気でないとわかっていながら決まり切ったお約束を繰り返すのが日本人なんだなあ。

個人的には、節電だなんだと言うよりもまず最初にこういう無駄なお約束から節約したほうがいいんじゃないかと思う。虚飾を排して現実を直視するところから本当に有効でそして持続可能な(これ大事)省エネルギーとか復興策が出てくるはずだ。

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2011年4月 6日 (水)

畳とPCは新しいのがいい

この週末で新しいPCにほぼ完全に入れ替わった。

やはり新しいだけあって、これまでのPCに比べるとビデオエンコードにかかる時間が3分の1くらいになっている。それだけではない、これまではCPUをぶん回す仕事をさせているあいだはタスク切りかえもままならない状態だったのだが、コア数が1から4になったおかげで裏で重たい仕事をしていても別の作業をストレスなくできるようになった。つまりこれまで順番に処理していた作業を、ある程度並行して処理できるのだ。

しかしまあ、実質変わったのはCPUだけで(それが一番大きいのだが)、メモリーもI/Oもほとんど違いがない。OSが32ビットなのでリアル3Gの壁があり、これ以上メモリーを積んでも無駄なだけだし、システムディスクがIDEからSATAになったがデータディスクの構成は全く同一だ。それよりも何よりも、ソフトウェアは完全にこれまでを踏襲しているので、能力を生かし切れていない気がする。どんなに重たい処理を実行させていてもCPU使用率が25%にしかならない(4コアなのでね)のを見てもったいないと思ってしまう三十一は貧乏性である。

今考えているのは、新しいPCはなぜかKVMセレクター経由ではキーボードを認識しないという状況が起きているので、これまでのPS/2キーボードに代わってUSBキーボードを導入し、KVMセレクターも対応するものに交換してキーボード/マウスの単一操作環境を取り戻したい。ただこれには今回更新したPCだけでなく、ほかのPCにも影響するので考慮が必要だ。
もうひとつ、交換したいと思っているのが電源ユニットである。いまのところはまだ容量は足りているがもともとペリフェラル主体の時代の電源に、変換ケーブルを介してSATAディスクを接続しているのでケースの中で電源ケーブルがとぐろを巻いている状態だ。これをモジュール式の電源ユニットに交換してエアフローを改善したいと考えている。暑くなるまでにはやりたいなあ。

こうして三十一も日本の内需拡大に貢献しているのだよ。

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2011年4月 2日 (土)

2011年3月の打ち上げ

今月は少ない。わずか3件。

しかも最後の打ち上げは11日で、20日間以上打ち上げの間隔があいている。地震の影響というわけではないはずだが、実は月末にアリアン5の打ち上げが予定されていたのだが打ち上げ直前のトラブルで中止になった。

毎月毎月表示形式が変わっていて申し訳ないが、特定の月の分のみ限定で表示させるという機能を追加したのでこちらを参照してほしい。

Orbital Launch Chronology (2011/03)

3件の打ち上げは全てアメリカ。こういうのも珍しい。
NASA の地球観測衛星 Glory の打ち上げが失敗してしまったので、打ち上げられた衛星は米軍がらみだけになった。

なお、打ち上げのリストには含まれていないけれど、先月の29日に HTV-2 が大気圏に再突入して消失した。これも地震にかくれてほとんど報道されていないニュースである。

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