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2011年4月14日 (木)

キリンの首は高い木の葉を食べるために伸びた

メモ「目的論の例文」(忘却からの帰還)

「目的論」という言葉はそれほどなじみがないだろう。実は三十一もよく知らない。けれど例文をながめればなんとなくどういうことかわかるような気がする。この記事のタイトルもよく言われることだが同じく科学的には間違いだ。

もはや3年ちかくも前になるが、三十一も似たようなことを書いている (進化論と創造論とIDとNHK)。ある変化の結果得られた利益が、そもそもその変化の目的であったとは必ずしも言えないのだが、これを混同している人は少なくない。

これがただ単なる無理解から来たものであるなら「世の中には意外に馬鹿が多いなあ」で済んでしまう話なのだが、こういう論調があまりにも多く見られる現状からは、戦前の日本を破滅的な戦争に追い込んだ要因のひとつである「精神力への過度の信奉」が再度台頭してきたように思えてしまう。つまり、「すべての変化の原因にはなんらかの意志があったはずだ」というものだ。これは比較的簡単に「意志さえあればどんな変化でも起こせる」に転化してしまう危険をはらんでいる。
論理学的にはもちろんこれらの命題はすべて「偽」であるが、深く考えずに聞くとなんとなく「そうなんだ」と思ってしまうかもしれない。怪しいツボを買ってしまうのと似ている。

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