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2011年6月15日 (水)

「第一次世界大戦(上)」


古典中の古典。

第一次世界大戦が勃発してからもうすぐ百年になる。
日本では、主戦場である欧州から遠く離れていたこともあってあまり知られていないが、三十一はこの戦争になみなみならぬ関心を抱いている。この「あまり知られていない」が三十一の天の邪鬼な好奇心を刺激する一面もあるが、それよりも何よりも19世紀ヨーロッパのコスモポリタンな雰囲気を木っ端微塵に粉砕して20世紀のナショナリズムがすべてに優先する時代をもたらした第一次世界大戦は、世界史の中でももっとも重要な転換点のひとつであったと言えるからである。

上巻では、あしかけ5年にわたるこの戦争の最初の3年、1914年から1916年をとりあつかっている。この時期は機関銃に代表される兵器の発達に対して、旧態依然たる高級指揮官たちの戦略立案・戦術指導がまったく追いついていないという極端なアンバランスを来した時期でもあった。そしてこのアンバランスの代償を血で購ったのは本来の責任者であるべき将軍たちではなく前線の兵士たちである。しかしこうした血の犠牲の上に新しい戦術や戦略のヒントとなるべき兆しが見え隠れし出したのもこの時期である。下巻の範囲になる1917年・1918年にはこうした新しい戦術や戦略が実際に試されて効果が実証され、最終的に第二次大戦で大きく花開くことになる。

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