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2011年7月15日 (金)

言い訳 may "B"

部下が誰もついて来ない状況であっても、それでもやはり人間というのは出世したいものなのだろうか。権勢欲が希薄な三十一にはどうにも理解できない、われらが日本の現職首相の最近の言動である。

だから松本龍復興担当大臣が被災地の県知事に暴言を吐いて辞任に至ったのは実は総理を追い込むための一種の罠なんではないかと思わず勘ぐってしまう。

さてその辞任について日本国外でももちろん報じられているが、欧米のメディアでは松本大臣が辞任にあたって「自分は B 型で短絡的なところがあり」と述べたことに関心を引かれたようだ。

Japan Reconstruction Minister Ryu Matsumoto quits (BBC)

As for Mr Matsumoto he has blamed his behaviour on his blood group, B. That is not as outlandish as it may seem, many people in Japan believe blood type influences personality.

Type Bs have a reputation for abrasiveness. In Mr Matsumoto's case at least it has turned out to be well-deserved.

松本大臣の言動は「日本で信じられているようなB型の振る舞い」に合致していることは確かだ、ということだろうか。もちろんこのアナリストが述べているように "many people in Japan believe" なので裏を返せば「日本以外では信じられていない」ということだ。少なくとも BBC の本拠地であるイギリスではほとんど知られていないことは間違いない。そうでなければわざわざこんな説明をいれるわけがない。

性格や能力の長短を血液型のような先天的な属性に求めるのは、畢竟日本で「健全な個人主義」が充分発達していない証拠であろう。目の前の人物を評価するのに際してその人そのものを虚心に見るのではなく、何らかの属性に依存して判断しようとする。それは結局自分にしっかりした判断基準がなく自分以外の権威に依存していることにほかならない。また相手を一個の独立した人格として見るのではなくその「属性」を持つ集団(例えばB型)の中のひとりとしか考えない。「A型の人間を集めてプロジェクトチームを結成しました」などと堂々と(救いがたいことにしばしば誇らしげに)語る経営者が後を絶たないのは実に憂慮すべきことだと思うんだけど。
杞憂で終わればいいと思いつつも、「そんなの杞憂だよ」と言われると危機感がないようにみえてますます不安になる。

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