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2011年10月19日 (水)

親不孝なひとでなし

今日、実家の父が手術をした。

手術前の説明にはついていったのだが、母親が「来なくていいよ」というので特に付きそうようなこともせず、普通に仕事をしていることにした。

だが、予定日が近づいてくると「やっぱり付き添えばよかったかもしれない」と思うようになった。なぜかと言えば、やはり血をわけた親が心配だからというわけではなく、身内だからといって手術の見学は無理にしても摘出した臓器の現物を見せてもらえるのではないかと思いついたのだ。こんな機会はめったにないだろうから、それを逃すのは惜しいと思い始めたのだ。

実際には、ちょうど仕事と重なって行きたくても行けなくなってしまった。「親が手術するから」と言えば誰かに押しつけて無理に休むこともできなくはなかっただろうが、変に同情を買うのもうっとうしい。もちろん「人間の生の臓器を実際に見ることができる貴重な機会だから」などという裏の理由を広言するわけにもいくまい。そうしたら、会社の後輩が今朝になって「親が入院したので実家に帰ります」といって急に休みをとったそうで、それを聞いた同僚が「心配だねえ」などと話しているのを聞いた三十一は「やっぱり言わなくてよかった」と思ったものだ。他人が同情されているのを脇で見ているだけでもうっとうしいのに、自分が同情される立場になったときには身もだえするくらいうっとうしいに違いない。

帰宅して母親に電話したところ、やはり摘出した臓器を見せてもらったそうで「写メ頼めばよかった」と思ったが母親にはそんな芸当は無理なのであきらめた。次の機会があったときには是非立ち会うことにしよう。

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