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2011年11月 1日 (火)

2011年10月の打ち上げ

今月は9件。

10/2 20:15:14GMT Plesetsk, Soyuz2.1b/Fregat (Cosmos 2474 GLONASS-M)
10/5 21:00:02GMT Baikonur, Zenit 3SLB (Intelsat 18)
10/7 8:21:04GMT 西昌, 長征3B (Eutelsat W3C)
10/12 5:31GMT Sriharikota, PSLV (Megha-Tropiques, Jugnu, VesselSat-1, SRMSat)
10/19 18:48:57GMT Baikonur, Proton M/Briz-M (ViaSat-1)
10/21 10:30:26GMT Kourou, Soyuz2.1b/Fregat (Galileo IOV-1 PFM, Galileo IOV-1 FM2)
10/28 9:48:01GMT Vandenberg, Delta 7000 (NPP, E1P-U2, AubieSat-1, M-Cubed, RAX-2, DICE-1, DICE-2)
10/30 10:11:12GMT Baikonur, Soyuz U (Progress M-13M)
10/31 21:48:10GMT 酒泉, 長征2F (神舟8)

Orbital Launch Chronology

今月の世間的な注目は "神舟8" であろう。ひさしぶりに無人で打ち上げられた神舟だが、"天宮"実験室とランデブー・ドッキング実験を行なうことになっており、自前の宇宙ステーション建設のための予行とみられている。

さて、三十一的な注目は 10/21 の Galileo 打ち上げである。Galileo は欧州版 GPS とも言えるもので、ロシアの GLONASS, 中国の北斗とならんで自前の測位システムを構築しようとする試みのひとつだが、当初計画よりもかなり遅れがでているとされている。しかし注目すべきは Galileo というペイロードではなく、その運搬手段である。かねてから予定されていた ESA (ヨーロッパ宇宙機関) による ソユーズ・ロケットを使ったギニア宇宙センターからの打ち上げだ。
これまで北緯45度のバイコヌールや、北緯62度のプレセツクからの打ち上げに用いられてきたソユーズ・ロケットだが、南緯5度、ほぼ赤道直下と言ってよいギニア宇宙センターからも打ち上げられるようになった。高緯度のバイコヌールやプレセツクからと比べて、ギニアからならGTO(静止トランスファー軌道)投入能力を大幅に向上させることができる。
またヨーロッパからしてみれば、これまで使用してきた GTO 10トン級、大型のアリアン5に加えて、LEO 7トン、おそらく GTO 2トン程度の中規模打ち上げ能力をもったソユーズをラインナップに加えることができた。より小回りのきく打ち上げに充当されるだろう。今後、イタリアが主体となって開発している比較的小型のヴェガ・ロケット (LEO 2トン級くらいかな) がモノになれば、小型から大型までカバーできるだけの選択肢が出揃うことになる。
「お客様の要望に応える豊富なラインナップ」というわけだ。

某国の宇宙機関はもう何年も前から「商業打ち上げ参入」を歌い上げているが、こういうライバル(むこうはライバルと思ってくれていないかもしれないが)に対抗していかなきゃいけないんですよ、わかってる?

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