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2011年12月28日 (水)

日の丸JSF

航空自衛隊の次期戦闘機の機種決定について (防衛省)

なんだかんだでもう一週間以上前のニュースになる。
連休のあいだ遊んでいて更新をサボってしまったのと、そのあと今週の前半は急ぎの仕事で怒濤の展開が待っており、そのせいでこんなに遅れてしまった。

防衛装備品の中ではやはり戦闘機というのはニュースバリューが高いらしい。正直、戦闘機よりも艦船のほうがよほど調達価格も高いのだが、艦船がニュースになったことはない。しかし戦闘機は、毎度毎度選定がニュースになる。今回も一般メディアが比較的大きな扱いで報じていた。

だがしかし、三十一のみるところこれは完全な出来レースであろう。評価基準を数値化して合計点でもっとも高いものを選定した、と聞くと一見公平なようだが、(1)性能、(2)経費、(3)国内企業参画、(4)後方支援の評価項目のうち、(1)性能に50点を与え、さらにその「性能」を採点するのは空幕であるから、結局は空幕担当者の胸先三寸であり、実際、F35 採用の決め手となったのは「性能」点であったらしい。世界最高性能をほこる F22 を目指して果たせなかった空幕にしてみれば、どうしても最新の F35 が欲しかったことだろう。
もうひとつ、競合相手である F/A-18やユーロファイターと比べて、F35 はその開発が未完了である点が弱点とされてきたが、この弱点は評価4項目では評価されていない。開発や納期の不確定さには目をつぶった形だ。普通に我々が買い物をするときに、それが即納できるかそれとも入荷待ちなのかというのはけっこう大きな判断材料だと思うのだがどうだろう。

F35 は最終的に 42機調達されて、F4 の2個飛行隊を置き換えることになっている。その先のことはわからないが、MSIP 未改修の F15 を F35 で置き換えることも充分考えられる。そうなれば最終調達は 100機を越え、1機あたりの調達価格もだいぶ落ち着くだろう。せっかく最新機種を選ぶのであれば、充分使いこなしてほしいと思うのは納税者として当然の権利だろう。

それにしても、本当に F35 が必要だったかという疑問はなしとしない。空自の現主力戦闘機と言っていいだろう、F15 を採用したのは開発国のアメリカを除くと、日本、イスラエル、サウジアラビア、そして韓国である。その間に F16 を採用した国はもっとずっと多い。F16 を買った国でも、性能面で単純に比較すれば F15 には勝てない。それでも F16 を選んだのは、費用対効果が高いと見たからであろう。創設期の F86 以来、F104、F4、F15 と常に米空軍の最新機種を選んできた空自は今回も最新機種を選んだ。ブランドに群がるバブル時代を思い出す。空自もまだバブル時代、冷戦時代の思考を引きずっているようでげんなりする。

個人的には、日の丸をつけたユーロファイタータイフーンをちょっと見てみたかった。

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