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2012年5月14日 (月)

オレンジ色中、青一本

今年の GW は調子が悪かったり天気が悪かったり連休の真ん中に仕事で呼び出されたりしたので、結局どこにも出かけることがなかった。考えてみれば自分で企画した泊まりがけの鉄道旅行は2009年以来していない。さすがに今年はどこかに出かけたいと考えているので、ちょっと天気がよかったこともあってリハビリを兼ねて日帰りででかけることにした。

日帰りできて、これまで乗ったことがなくて、それなりに面白い路線というのはもちろんいくつもあるけれど、少し前から行ってみたいと思っていたのは御殿場線である。かつて御殿場線には東京駅からの直通電車があったけれど、今では全線がJR東海エリアに入っていて運転系統が分離され、東京で御殿場線関係の列車を見ることができるのは小田急新宿だけになっている。テツの間では常識だが御殿場線はかつての東海道本線で、丹那トンネルが開通して現在の熱海ルートが開業するまでは日本を代表する幹線の一部だった。ということは逆に言えば、御殿場線の起終点間にはもっと便利で早い別ルートがあるということになり、あえて乗ろうと思わなければ乗らずに済んでしまうということでもあるのだ。総火演のチケットが奇跡的に当たって電車で行かざるを得なくなったりしたら乗るだろうけど。

話を本題に戻して、東京駅に着いたのは 11時ちょっと前。御殿場線を踏破するのに、まず考えたのは国府津側と沼津側のどちらから乗り始めようかということだ。結論から言うと沼津側から乗ることにしたのだが、理由は特にない。強いて言えば沼津のほうが新幹線をつかってアプローチが楽だろうと思ったくらいだ。
みどりの窓口で備え付けの時刻表を確認してみると、一番近いひかりがちょうど三島に止まるようなので、これ幸いと切符を買って乗り込む。車両はいまでは珍しくもない 700系である。東京では 700系か N700 系しか見ることがないので、趣味的にはつまらない。さすがに新幹線は便利なもので、30分あまりで三島に到着、4分の接続で在来線に乗り換えて沼津に向かったのだが、これは本当に接続してるのかなあ。在来線ホームが思いのほか遠くて危うく乗り遅れるところだった。このあたりは東海エリアなので普通列車の定番 313系である。昼前に沼津に到着していったん降りる。
いつものごとく駅の外観をカメラにおさめて、さて富士山はと見わたしてみると、東京は晴れていたのに富士山は雲に隠れて裾野だけがかろうじて見えており、カメラを向ける気にもならなかった。ちょっと楽しみにしていたのに残念。沼津から御殿場に向かう列車は 313系 2連のワンマン列車。運転席のすぐうしろを確保できたので当然かぶりつく。沼津駅を東に向けて発車した列車はやがて左にそれて東海道本線とわかれる。かつて本線時代は三島駅だった下土狩駅を出たあたりから勾配が大きくなり、20パーミルを越える急勾配が連続する。裾野駅は25パーミルの勾配の途中にレベル(水平)区間を作って駅を置いている。駅を出るとまた25パーミル勾配が始まるのだ。ただし、比較的最近設置された駅(「長泉なめり」など)は勾配の途中にホームが設置されている。線路はひたすら高度を上げてやがて 30分あまりで御殿場に到着。
御殿場では、隣のホームに小田急 MSE の青い車体が停車している。時刻表で予想されていたので驚くことはなかったが、カメラを抱えて早速移動。ああ、新宿方の先頭車は切妻なのね。流線型の先頭形状の印象が強いけど、それは下り方だけなんだ。JR東海のコーポレートカラーはオレンジで、駅名標のラインカラーやこれまで乗ってきた 313系の車体のラインなど、オレンジが幅を利かしている中に鮮やかな青一色の編成がまじると映えるなあ。

Img_1364

「あさぎり4号」が新宿に向けて走り去ったあと、昼食にしようと駅を出た。たぶんもともとの市街地は駅の西側で、東口は新しい出口なんだろうな。ちかごろ話題のアウトレットは東側からバスが出てるらしいが。もちろんそんなものに用はないので西口に出て食事できるところを探したんだが、なんにもないぞ。地方のちょっと名の知れた駅前も最近はけっこうこんな感じの駅が多いんだよね。もっぱら鉄道で移動している三十一には厳しい時代だ。
マクドナルドくらいはあるだろうと思っていたのだが、それもなく、その代わりにあったのはなぜかサブウェイだった。日本じゃ入ったことないぞ。適当に頼んで適当に食べて適当に出る。見るものがあれば 1時間くらい潰してから国府津に向かおうと思っていたのだが、とても時間が潰せそうもないので、次の電車に乗ってしまうことにする。やって来た列車はこれも 313系だが、3連になっていてワンマンではなく車掌が乗っている。それにともなって、運転席後方の構造が異なりワンマン仕様では運転席と客席をつなぐスライド窓がなくなっていて、通常のガラスはめごろし窓になっていた。駅を出るとすぐ線路脇に D52 が保存されているのが見えて「しまった」と思ったが後の祭り。
御殿場を出ると今度は下りにかかる。車窓からは酒匂川とおぼしき渓谷が見下ろせる。どのあたりで県境を越えたのかわからないが、神奈川に入った山北で 10分停車。下り「あさぎり」と行き違ってから発車。松田で小田急に乗り換えると思われる乗客がごっそり下車して車内はだいぶ空いた。松田の少し先で小田急の線路がアンダーパスしていくが、その両路線をつなぐ線路が見える。これなしでは「あさぎり」という列車は存在できない貴重な路線だ。このあたりまで来ると景色もだいぶひらけてくる。右手に国府津車両センターが現れ、東海道新幹線をくぐって海が見えてくると国府津。御殿場線の本線はいったん高架に上がって東海道本線の旅客上下線の間に入ってくるが、地平のまま貨物上り線に合流する線路もある。もともとはこっちが本線だったんだろう。
国府津からは東海道本線で東京に向かう。1時間以上かかるのでグリーン車を奮発する。

今日の旅程:
東京(1103)→三島(1148) 469A
三島(1152)→沼津(1156) 439M
沼津(1219)→御殿場(1255) 2654G
御殿場(1336)→国府津(1435) 2542M
国府津(1448)→新橋(1544) 862M

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