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2012年6月19日 (火)

初めての四国

日曜の夜、三十一は新大阪のホテルで悩んでいた。はじめの予定では、このまま翌日四国にわたり、フリーきっぷを使って4日間かけて四国全域を回るはずだった。
トクトクきっぷ(四国グリーン紀行) (JR四国)
そこに襲来したのが台風4号である。明後日(というのはその時点から見ての明後日で、まさに今日にあたるのだが)の夜には四国沖に達する見込みということで、道中のどまんなかに台風に直撃されることになる。一晩ホテルに缶詰になるのを覚悟の上で決行するというのも一瞬考えたが、結局は戦略的撤退を選択することにする。
実は、今回から荷物にデジイチという大物が加わることになったので、カメラとノートPCを収納できるカバンを新たに調達して使っていたのだが、実際にこれを使ってみると思いの外使い勝手がよくなかったのだ。このカバンのカメラスペースには標準ズームを装着したボディと、中望遠ズームが一本、そのほか付属機材を収納できるようになっている。しかし実際にカメラを持ち出してみると、三十一の使い方では標準ズーム一本でほとんどことが足りるのだ。今回の旅行では、18-55mmの標準ズームしか実際には使わず、一応55-250mmの望遠ズームも持ってはいったのだが出番がなかった。仮にもう少し寄った画をとりたいと思った場合を考えても、18-130mm くらいのズームレンズを一本持っていれば充分だろう。なんだ、ダブルズームキットじゃなくて 18-135mm のズームレンズキットでよかったんじゃん。まあこういうのは実際に使ってみないとわからないものだ。いっぽう、ノートPC収納スペースはもう少し大きなPCを想定しているらしくスペースが余り気味で、かといって細かいポケットがあるわけではないので本体と付属パーツをむき出しで放り込む羽目になる。実際にはあまったスペースには着替えのシャツなんかが詰め込まれることになった。で、汎用スペースはというと一週間分の着替えを詰め込むだけのスペースはない。三十一はもっぱらビジネスホテルを使う予定なので、タオルや歯ブラシ、シャンプーなどは持参せず、下着と靴下の着替えだけを持っていくのだが、それすら入らない。入らないことはないのだが、折りたたみの傘を忍び込ませるのも難しいくらいにパンパンになってしまった。結局かなり荷物を減らした形で出発したのだが、例えばホテルで着る部屋着を忘れてくるなど、いろいろと不都合が出て、このままあと数日の旅行を続けるのに我慢できそうもなかったのだ。

さていったん帰京するにしても、このまま真っ直ぐ帰るのは面白くない。撤退するにしても相手(誰?)の出鼻をくじくために一撃を加えておくのにしくはない。台風の影響が出始めるのは19日からと見込まれるので、18日は多少動けるはずだ。どこかに寄ってから帰ろう、とだけ決めてその日は寝て、翌朝起きて実際に計画を練り始める。
まず考えたのは伊勢神宮に寄って帰るというもの。だが伊勢神宮に行くなら、難波から近鉄特急に乗るのがセオリーだが、だとするとわざわざ新大阪に宿をとった意味がなくなってしまう。まあそれには目をつぶるとしても、昨日とほぼ同じルートを戻ることになってしまって面白くない。伊勢付近に宿をとるのは難しいだろうから、一番確実にホテルを確保するとなると名古屋だろう。難波→近鉄→伊勢→近鉄→名古屋→泊? 昨日の行程をほぼ裏返しにしたみたいじゃないか。
だったらいっそ紀伊半島を回っていくか。ここ新大阪からなら紀勢本線方面の特急「くろしお」が発着している。紀伊半島を一周して、おまけに伊勢神宮まで寄ってくるのは一日では難しいだろう。いっそ新宮とか紀伊勝浦あたりで一泊して温泉に入って、翌日伊勢→名古屋→帰京でもいいだろう、と思って検討しはじめたところ、つけっぱなしにしていたテレビのニュースが「昨年の豪雨で大きな被害を受けた紀伊半島では台風に備えて・・・」と報じているのが耳に入った。確かにこの状況で紀伊半島一周はリスクが高いかもしれない。

さて三十一がこの手の計画を立てる際に、重視している要素のひとつが夜行列車である。できるだけ夜行列車を利用することにしているのだ。それは多少なりとも乗車率を上げることで、少しでも寿命を延ばそうというのである。しかし東海道山陽筋で使える夜行列車と言えばサンライズしかない。今夜のサンライズは使えるか? 台風が四国沖に来るのは翌日の夜。今夜はまだ大丈夫だろう。今夜のサンライズ瀬戸で帰京、とまずこれが軸として決まる。サンライズも出雲のほうはかつて乗ったことがあるので、できれば瀬戸のほうにのりたい。新大阪からなら始発的の高松までは問題なくいける。ざっくり計算すると昼ごろには高松に着けそうだ。それから夜までの間にいける範囲で足を伸ばそう。こうして大まかではあるが方向性は固まった。

ホテルを出て新大阪の新幹線改札に向かう。
一番速いのぞみで岡山へ。新大阪を出た新幹線は宮原の車両基地を眼下に見ながらゆっくりと走る。左前方から東海道本線が接近してきたが、まさに交差しようとしたあたりで新幹線が右へ、在来線は左へと今度は離れていく。やがてトンネルに入り、新神戸にとまって再度トンネルに入り、外に出るともはや郊外。西明石通過は気づかず、姫路通過の際には修理中の姫路城を探したがどうも見逃したようだ。相生通過も見逃して、岡山着。岡山駅で列車を降りるのは初めてだ。JTB時刻表のはじめのほうに「おもな駅のご案内」というページがあって、全国の主要駅の構内図が掲載されているのだが、掲載されている27駅のうち、まったく降りたことがない駅はこれまで岡山、高松、新青森の3つだけだった。新青森はごく最近できた駅なので仕方ないと考えると、岡山は三十一にとって早いうちに制覇さるべき目標のひとつであった。しかし実際に降りてみるとそれほど複雑な構造ではない。大型商業施設を組み込んだ東西自由連絡橋があって、改札口はその通路に向かって開いている。ご多分にもれずかつては東口が表玄関だったらしく、西口と東口ではかなり様相が異なる。乗り換えにそれほど余裕はないのだが、その間にだいたいの作りを把握してその上これから乗るマリンライナーの指定券まで確保することができた。
ここからいわゆる瀬戸大橋線、正式には宇野線と本四備讃線を使って四国に向かう。生まれて初めての四国だ。宇野線は、かつて151系の特急が走ったり、20系の寝台特急が走ったりしていたのがまるで嘘の様なひなびたローカル線だ。一見すると電化しているのが不思議なくらいだが、実際に三十一が四国に渡るために乗っているマリンライナーが走っているのだから重要幹線であることは確かだ。地形は干拓地らしい見わたすかぎりの田んぼで、ところどころに畳表の広告がみられる。そういえば、イグサの特産地だっけ。小学校の地理で習ったよ。宇野線区間の間は、マリンライナーもゆっくり走る。二階建てグリーン車の二階を奮発したので見晴らしは良い。高架駅となった茶屋町からは本四備讃線に乗り入れる。ここから明らかにスピードが上がった。宇野に向かう宇野線が左に分岐していくはずだが見あたらない。さては見落としたか、と不安になりはじめたころになってようやく高架の本四備讃線をくぐった地平の宇野線が見えてきた。電化の架線がなかったら北海道か東北あたりのローカル線みたいだ。
新設路線らしくトンネルが多い。児島の競艇場が見えると児島駅。ここはJR西日本とJR四国の境界駅で、両社間を直通する列車は必ず停車して乗員が交替する。三十一が乗っている1号車からはその様子がよく見えた。児島を出るとこれまた初めてとなる瀬戸大橋。正直あまり期待していなかったのだが、いい意味で予想を裏切られた。天気はそれほどよくなかったのだが、変化に富む瀬戸内海の景色は飽きない。天気がよかったらもっと素晴らしかったろう。三十一はきっとまた四国に来るだろうと確信した。
緑に染まった島々が姿をひそめ、石油コンビナートが現れると四国。讃岐平野は基本的に平らだが、円錐状の山がぽつりぽつりと聳えているのと、ところどころに見える溜池がアクセントになっている。高松到着。地平の頭端駅という形に意表を突かれたが、よく考えてみればかつての連絡船駅なわけで、函館と同様の地平頭端駅であるのは不思議でもなんでもない。
まずは帰りのきっぷを確保。今夜のサンライズ瀬戸シングル。シングルDXを奮発しようかと考えたんだが、さすがにそこまでの贅沢はできないのでかつて乗ったことがあるシングル。

とりあえずここまででいったん締めます。つづきはまた。

午前中の行程:
新大阪(0845)->岡山(0930) 3A (N700系)
岡山('0954)->高松(1051) 3119M (5000系)

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