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2012年12月12日 (水)

ミサイルと人工衛星とサンタクロース

なんか一部のコミュニティーで "事実上の" というフレーズがある種の揶揄を含んだニュアンスで盛んに使われている。
今日の10時前に北朝鮮が発射した飛翔体が「"事実上の"ミサイル」であることを否定するものではないけれど、「"事実上の"ミサイルだから人工衛星打ち上げは本来の目的ではない」と断定するのは短絡的すぎるよなあ。ひとつの行動に複数の目的があっても別におかしいことはないよね。しかしマスコミはいまだに「ミサイル」に固執している。目についたのが「北ミサイル『極軌道を周回』」という妙な見出し。「ミサイル」が「周回」って言葉遣いは違和感あるなあ。

北米防空司令部 (NORAD) はおよそ4時間後に「分離された物体が軌道に投入されたとみられる」と発表している。軌道を一周以上していることを確認してから発表にとりかかったとすると、これくらいの時間はかかるだろう。打ち上げは真南だったが軌道傾斜角は 97度で、打ち上げの段階で軌道を曲げていることがわかる。当初の予想では「本来なら太陽同期軌道に打ち上げたいところだけど、その角度で打ち上げるとフィリピン直撃になるのでやむを得ず真南に向けて打ち上げるのだろう」と言われていたのだが、実際には低段では真南に向けて打ち上げながら上位段で 97度に軌道を曲げて(ドッグレッグ)太陽同期軌道に投入するという、初心者にしては手の込んだ方法をとっている。近地点高度は491km、遠地点高度は585km、離心率は0.0067405、軌道周期は95分。かなり円軌道に近い。ペイロード重量がわからないので、運搬手段であるロケットにどのくらいの能力があるかはわからないなあ。それほど小型化できているとも思えない北朝鮮製の核兵器を北米大陸まで届けるだけの能力があるかどうか。

ところで、人工衛星の軌道投入可否について最初に確認してくれるならここだろうと、NORAD のニュースを何度もリロードした三十一だったが、その間に目に付いたのがこのニュース。

NORAD is ready to track Santa's flight

ああ、今年もやるのね。
当日はフリーダイヤルでサンタの位置情報を提供する電話サービスもあるとか。軍人が大まじめにこういうことしてしまうのがアメリカの懐の深さだよなあ。日本だったら「税金の無駄遣い」とか言われるよね、きっと。

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