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2013年1月19日 (土)

犯人は誰だ

真夜中の NHK のニュースでは画面の下に tweet が流れるのだが、アルジェリア軍が救出作戦を強行したことについて批判的な意見が多くてちょっと驚いた。

いやいや、悪いのはまずテロリストだろ。

今回のテロにかぎらず人質をとる目的というのは、人質をたてに何らかの要求をのまされるか、あるいは救出を強行して人質を危険にさらすか、どちらをとっても望ましくない二者択一を警察なり政府なりに強制することにある。つまり人質をとる側にすればどちらに転んでも得をするわけで、特にアルカイダのようなテロリスト集団にとっては実行者はいくらでも補充がきくので失っても痛くない。強行突入によって人質に死傷者が出てアルジェリア政府が非難されたり、外国企業が撤退したりするのは、テロリストからすれば望むところである。
ということは、強行突入を実行したアルジェリア政府を非難することはある意味でテロリストの思うつぼになってしまうということに気づくべきであろう。日本政府はアルジェリア政府に対して突入を中止するよう申し入れたということだが、知るかぎり日本以外の国がアルジェリアにそのような申し入れをしたという話は聞かない。ここでアルジェリア政府を窮地に追い込むようなことをしてしまうと、味をしめたテロリストが同じような行動に出かねないと知っているからだろう。状況が一段落した時点で振り返って批判したりするのはいいけれど、まだ事態が流動的な段階で非難がましく介入するのはどんなものか。

まず責めるべき相手を間違えてはいけない。

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