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2013年2月 5日 (火)

図体は大きいがまだまだ子供だねえ

中国海軍の艦隊が南西諸島を越えて太平洋に進出して演習を実施する見込み、という情報は聞いていたが、その動静を監視していた海自護衛艦「ゆうだち」に対して中国海軍艦艇から火器管制システム(FCS Fire Control System)から照射されたというニュースが防衛省から明らかにされた。

中国艦船が海自護衛艦にレーダー照射 (NHK NEWSWeb)

FCS 照射は一般的には「挑発」と見なされる行為で、例えるなら目の前で拳銃を向けられて撃鉄を起こされたようなものだ。不測の事態が発生することも充分あり得る。その前にも、中国艦船から海自のヘリコプターに対して FCS 照射があったということであり、中国海軍の現場に FCS 照射に対するハードルが低いということも考えられる。中国海軍は近年急速に勢力を拡大してきてしきりに外洋進出をもくろんでいるが、こういった「常識」が理屈ではわかっていても実感として染みついていないのかもしれない。つまり、外洋海軍としては外見はともかくとしてまだまだ未熟なのだろう。

照射を行なった艦艇は江衛II Jiangwei II 級フリゲートの「連雲港 Liangyungang」であったという。ちょうど先月の「世界の艦船」誌が中国海軍特集だったのだが、それによると 1999年の就役で主兵装は YJ-83 艦対艦ミサイルである。ただ、この時の双方の距離は約 3km ということで、この距離は海上ではほとんど目の前というような距離である。この距離まで接近した海上自衛隊のほうがむしろ「挑発的だ」と言えなくもない。また、この近距離では仮にミサイルを発射したとしてもとても命中しないだろう。誘導するにはある程度の距離が必要なのだ。

だがそういった点を差し引いたとしても今回の行為が充分挑発的であると言わざるを得ない。防衛省では、外務省を通じて中国に抗議したということだが、どのレベルでどういう判断から行なわれた行動なのかが問題だ。

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