« 「アフガン侵攻」 | トップページ | 2013年3月の桜 »

2013年3月17日 (日)

海の向こうの国会

中国の国会にあたる全人大が閉幕した。ちなみに日本では「全人代」と省略されることが多いけれども、現地では「全人大」以外の略称を見たことがない。フルネームは「全国人民代表大会」。「全国/人民/代表大会」か「全国/人民代表/大会」かの違いかな。

国家の重要人事が決まる大会ではあるのだが、大筋は去年の秋の党大会で決まってしまっているので、党大会に比べるとあまり興味がわかなかった。それでもいくつか想定外な人事があった。しかしまずは主要人事を概観しておこう。

国家主席・習近平 (1953生)
国家副主席・李源潮 (1950生)

全国人民代表大会常務委員会委員長・張徳江 (1946生)
全国政治協商会議主席・兪正声 (1945生)

国務院総理・李克強 (1955生)
国務院副総理・張高麗 (1946生)
国務院副総理・劉延東 (1945生)
国務院副総理・汪洋 (1955生)
国務院副総理・馬凱 (1946生)
国務院国務委員・楊晶 (1953生)
国務院国務委員・常万全 (1949生、人民解放軍上将)
国務院国務委員・楊潔篪 (1950生)
国務院国務委員・郭声琨 (1954生)
国務院国務委員・王勇 (1955生)

国家軍事委員会主席・習近平
国家軍事委員会副主席・范長竜 (1947生、人民解放軍上将)
国家軍事委員会副主席・許其亮 (1950生、人民解放軍上将)

一番意外だったのは、李源潮の国家副主席就任。李源潮は昨年の党大会で政治局常務委員に昇格しそこねてヒラの政治局員にとどまっていた。それが国家副主席という栄職につくことになったのは想定していなかった。これまでの国家副主席は、功労者の栄誉職的な位置づけか、さもなくば次代の指導者が当面その地位についている場合はほとんどだった。しかし李源潮はまだ現役バリバリで栄誉職につくような年齢ではない。とは言え、年齢的に習近平の後継者ということはあり得ない。昨年の党大会では共青団(共産主義青年団)派は上海派に破れたが、ここで巻き返しが奏功したのかもしれない。あるいは、習近平がやり損なった時のための保険か。

国務院では、総理の人事は既定路線。筆頭副総理は張徳江となった。現副総理で残留したのは張徳江のみ。王岐山は党中央紀律検査委員会書記に専念する。常万全は予想された通り国防部長に就任した。軍関係の人事はあまりおおっぴらに公開されていないが、漏れ聞こえてくる範囲においては、だいたいこれまでの想定通りに進んでいるようだ。

|

« 「アフガン侵攻」 | トップページ | 2013年3月の桜 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/196234/56977124

この記事へのトラックバック一覧です: 海の向こうの国会:

« 「アフガン侵攻」 | トップページ | 2013年3月の桜 »