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2013年3月 3日 (日)

「彷徨える艦隊8」


前にも(多分「ハルヒ」の感想で)書いたような気がするのだが、この種の長編を読むときには前巻のことを忘れてしまっていることが多い。執筆している方は、前巻を書き終えてすぐ続けて次の巻の執筆にとりかかるのだろうから、その間に時間的なギャップはない。しかし読むほうはそうはいかない。完結済みのシリーズをまとめて読むのでなければ、例えば一週間かけて一冊を読んでまた3ヶ月とか半年待つ、というサイクルになる。覚えられるか。ハヤカワ文庫では、登場人物の簡単な紹介が載っているのだが肩書きに毛が生えたくらいの説明しかないことが多い。

特にこの8巻では、登場民族(人物ではなく)が多すぎる。4ないし5(アライアンスとシンディックを同一と数えるかどうか)の異なる民族(あるいは人種)が登場しているが、本当にこれだけをいっぺんに出す必然性があったのかな。いや、自分の記憶力が衰えているのを他人のせいにしているわけではなイデスヨ?

ギアリー元帥の艦隊は、元帥が地球にいてもらっては困る誰かのために敵地深くに送りこまれていくつもの異星人と接触し、ときには戦闘しときには協調しながら地球への帰還を目指す。そういう意味では第一部と似た設定だなあ。

さて、この巻で三十一がもっとも印象に残ったのは無名下士官の次のセリフ。

"まともに仕事をするための時間は足りないのに、どうして、やりなおしのための時間はたっぷりあるんですか?"

はじめにちゃんと時間をかけることが結局は時間の節約になるということは、みんな理屈ではわかってるんだろうけどすぐ忘れちゃうんだよなあ。最近、三十一も同じようなことがあって身につまされる。

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