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2013年4月15日 (月)

「若き将軍の朝鮮戦争」


白善燁(って表示されてるかな。最後の文字は「火」扁に「華」)は朝鮮戦争での韓国軍を代表する将軍。匹敵するのは丁一権くらいかな。知る人ぞ知る有名人だが、1920年生まれというから朝鮮戦争勃発当時30才そこそこでしかないが、すでに大佐で第一師団長だった。30才で師団長というのは陸上自衛隊や大戦期の日本軍ではとても考えられないが、そもそも韓国軍自体が建設されてから3年くらいしか経っていなかったので、高級指揮官と言ってもみんな若かった。事情は北側も似たようなものだっただろう。当時、金日成は38才。

半年くらい前に朝鮮戦争をアメリカ側から見た本を紹介した。その中で三十一は

本来当事者であるべき現地の北朝鮮軍と韓国軍についてはあまり触れられていない。特に韓国軍はほとんど出てこないし、たまに出てきたとしてもまったく評価されていない。まるでアメリカ軍と中国軍だけが戦争をしているかのようだ。

と書いているが、こちらではさすがに韓国軍の視点から書かれていて、むしろアメリカ軍のほうが添え物のようだ。アメリカ軍に比べて韓国軍に弱点が多かったのは事実だが、建国3年目の軍隊にアメリカ軍と同じ要求をするのは酷だろう。部隊そのものの訓練も不十分だったし、指揮官も経験が不足しており、重火器も欠如していた。そういう条件を考えるならば、韓国軍部隊は充分善戦したと言えるだろう。しかし相手にしてみればそんな情状を酌量してやる義理はないわけで、攻勢の際にはしばしば韓国軍戦線が狙われた。こうした試練を経て世界でも有数の精強さを誇る現在の韓国軍があるのだろう。

さてこの本を読んで改めて感じたのは、近現代の戦闘では砲兵火力が重要だということである。これはかつて日露戦争の本を読んだときにも同じように感じたことだ。もちろん戦場において終局の勝敗を決するのが歩兵であることは間違いない。しかし砲兵火力の優劣が歩兵の勝敗に大きく関係することは事実が証明している。まさに「砲兵は戦場の女王」だ。

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