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2013年11月29日 (金)

三代目「金剛」

よく考えたら、三代目にして初めて国産艦になったわけだな。初代と三代目のあいだには100年以上の年代の差があるのだが。

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現用艦艇を作ったのは初めて・・・じゃないな。「おおすみ」を作ったわ。でも珍しいことには変わりはない。「おおすみ」の時は素組みだったから塗装をしたのは初めてになる。
ハセガワから最近リニューアルされた「こんごう」だが、組立て指示を見ると艦体色は自分で塗料を調合しろと書いてある。調合自体も面倒ではあるのだが、スプレーがないのでエアブラシで吹き付けをしなくちゃいけなくなる。とてもそんなことはやってられないのでどうしたものかと思ったが、よく考えてみると塗色の見え方は光線の具合でも変わるし、厳密に同じ色を目指すのもあまり意味がないと思ったのでそこにこだわるのはやめた。
とりあえず今回はお試しということで、おなじみのMr.カラー31番「軍艦色(1)」で塗ってみることにする。実際に塗ってみると、三十一が横須賀で見た実艦とそれほどイメージが違わないので問題なしとする。現用艦艇は実艦を自分の目で見られるのが強みだ。旧海軍艦艇の場合はそうはいかない。

ためしに那智と並べてみたら、「軍艦色(2)」の那智と「軍艦色(1)」の色調の違いは歴然。

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色の違いもそうだけど、L/B比がかなり違うのが目につく。まあ「こんごう」級がもとにしたアーレイバーク級自体、かなり太い船体を採用したということが特徴として言われていたのでそれを引き継いだだけなのだが。

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2013年11月25日 (月)

「兵器と戦術の世界史」


もともとは自衛隊の部内誌に連載していた記事をまとめたということらしいが、元本はけっこう古い。

この手の戦史ものを読むたびに思うことだけど、やっぱり戦闘の勝敗を決めるのは火力、特に砲兵火力の強弱だなあ。
日本の陸軍といえば火力軽視、白兵偏重で有名だけれども、その日本の参謀本部が編纂した「日露戦争」の戦史をかつて読んだことがあるが、それを読んだときにも同じような感想をもった。


もともと日本陸軍が白兵偏重になったのは、国が貧乏で火力を重視したくても現実に無理だったから、次善の方法としてやむなく白兵を採用したのだが、いつのまにか目的と前提がすり替わって「火力よりも白兵のほうが強い」という神話が誕生した。

日本人の(という言い方は本来嫌いなのだが)時代を超えた悪癖と言えるだろうが、こうであってほしいという願望にあわせて状況を評価してしまい、結果として思った通りにならずに痛い目を見るということを繰り返す。「白兵でも火力を圧倒できる」としたのは、そうでも言わないと兵士を白兵戦に駆り立てることができないための方便であったはずだが、言い続けているうちに信じてしまったんだろうなあ。現在の日本人もあまり昔の人間のことを笑えない。

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2013年11月16日 (土)

那智竣工

桜に続いて那智竣工。

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これまた長らく部屋に転がっていた代物。
リニューアル直後に買った記憶があるから、調べてみたところ 2000年か 2001年頃だろう。

延べ3週間くらいかかったかなあ。実質の作業時間はそれほど長くない。塗装の手順を考えたり、塗装できるまとまった時間がなかなかとれなかったり、塗装の乾燥を待ったりしていた時間が長いのだ。それでも塗装は大きなところをスプレーで、細かいところは筆塗りで済ませた。

最近のテクニック本を見ると当然のようにエアブラシを使ってるけど、そんな時間も手間もスペースも用意できないサンデーモデラーには敷居が高すぎる。模型で食ってるような連中の真似をするのは賢くない。ディテールアップに血道を上げるくらいなら、その同じ時間で数をこなした方がいいと個人的には思う。

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2013年11月 7日 (木)

中華原潜

「艦これ」の向こうを張ったわけではないが、ここんとこ現代艦艇(特に日本以外)について改めて勉強している今日この頃。見えてきたのは、全体の傾向として水上艦艇のステルス化、非原子力潜水艦のAIP(無酸素推進)化が進んでいること。今後のトレンドは無人化かな。
国別に見ると、冷戦時に比べてロシアの凋落が著しい。単純に数を減らしているというだけではなく、ソ連崩壊から20年あまり、ほとんど新型艦艇が登場していない。20年以上実質的な進歩が見られないのだ。最近になってようやく新型艦艇の話が出始めてきている。多少なりとも挽回ができるだろうか。
欧州海軍はひとしく規模を縮小している。ただし、ロシアと違って装備を更新しながらの縮小で、内容は一新されている。逆に勢力増強が目立つのは中国、韓国、インドなどのアジア圏だ。この中でまず日本の脅威になり得るのは中国であることは衆目の一致するところ。特に駆逐艦やフリゲイトといった主力水上艦艇は次々と新型を投入している。ロシアから購入した空母がようやく就役したことは大きなニュースとなった。
しかし、現代海戦の真の主役は潜水艦、特に原子力潜水艦である。この点で中国海軍の実力には疑問符がつく。

中国が初めて原潜を建造したのは1970年頃で、それからすでに40年以上の年月が流れている。しかし、現在のところ中国海軍が原潜を実用化できているとは考えられない。40年の間に姿を見せた中国原潜は4タイプ。

1970年 漢型攻撃原潜 (1990年までに5隻)
1981年 夏型ミサイル原潜 (1隻)
2002年 商型攻撃原潜 (2隻)
2004年 晋型ミサイル原潜 (2隻+α)

1990年から2002年までは何をしてたんだと言いたくなるが、たぶん5隻そろった漢型を使ってテストにいそしんでいたんだろう。そこでようやく何らかのメドが見えたのか、新型の商型を2隻建造してみたはいいがやはり問題があったらしく、後続の艦の建造はストップしている。
もうひとつ、ごく最近中国海軍では試験目的と思われる清型ミサイル潜水艦を建造した。注目すべきは、清型は原子力推進ではなく通常のディーゼル推進であること。もともと中国海軍はソ連が設計したゴルフ型ディーゼル推進ミサイル潜水艦を試験目的で保有していたから、その代替であろう。だがなんでわざわざ今になってディーゼル推進のミサイル潜水艦をそのためだけに建造しているのか。中国では潜水艦発射の弾道ミサイルの開発にも難航しているらしく、いまだに実用化にはいたっていないと報じられている。当然まだまだミサイル本体のテストが必要な状況だ。しかし、テスト母体となるべき夏型あるいは晋型ミサイル潜水艦が、ミサイル装備とは違う部分で問題を抱えているのだろう。その問題とは、原子力推進に関する部分に違いない。そうでなければディーゼル推進のミサイル潜水艦なんてものが必要になる理由がない。夏型または晋型がミサイルのテストに使用できるような状況ではないので、ミサイルのテストは清型で別個に行ない、夏型や晋型(それに漢型や商型)は原子力推進のテストに当面専念するということではないだろうか。
もしも原子力潜水艦の運用にメドがついているならば、近年あれだけ精力的に水上戦闘艦を量産している中国海軍が大々的に原子力潜水艦の量産に乗り出さないわけがない。しかし実際には原子力潜水艦の建造状況はこれまで述べてきたとおりの微々たるものでしかない。

なおこの間、中国海軍では通常動力潜水艦も継続して建造している。おそらく戦力としてはこっちが主力になるのだろう。
60年代から80年代にかけては、ロシアのロメオ型のコピーと、その独自改良型である明型をあわせて100隻あまり建造した。これらの潜水艦の一部はいまだに現役ではあるが戦力としてはほとんど意味がない。90年代に入ってロシアからキロ型を合計1ダース輸入したのは、通常型潜水艦の分野でも立ち遅れている現状を打破するための技術サンプルであろう。実はキロ型には二種類(プロジェクト877系とプロジェクト636系)あって、外見的にはほとんど違いがないためNATOコードネームではどちらもキロ型と呼ばれているが、その内容、特に静粛性には格段の違いがあるらしい。中国のキロ型は両タイプが含まれているが、これも含めて最近の潜水艦を静粛性の順番で並べると、まずキロ(636)がもっと静粛で、やや開いて元型、ついで宋型、さらに少し開いてキロ(877)と並ぶらしい(「世界の艦船」中国海軍特集号の記事)。海上自衛隊にとって最も脅威になるのは、プロジェクト636系のキロ型10隻ということになるのだろう。

それはさておき、原子力潜水艦に関して言えば整備が始まってから40年経ってもこの体たらく、ということで中国海軍は脅威にならないと考えるかと言えば、さにあらず。中国共産党の執念深さから考えて、原子力潜水艦と潜水艦発射弾道ミサイルの実用化という目標をあきらめることはないだろう。これまで40年間、進展ははかばかしくないにしても一貫して追い求めてきたその目標を、この先40年でも追い続けるだろう。今後10年以内に一大原潜艦隊を作り上げることができるかと言えば望み薄だが、20年30年後はわからない。そのとき日本(とアメリカ)はそれに対抗できるかな。

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2013年11月 1日 (金)

2013年10月の打ち上げ

データをまとめていてびっくりしたよ。
今月は3件。しかも25日から29日の間だけ。何かあったのか?

25日 03:50:03GMT 酒泉/長征4B (実践16)
25日 18:08:54GMT バイコヌール/プロトン (Sirius FM-6)
29日 02:50:04GMT 太原/長征2C (遥感18)

Orbital Launch Chronology

しかも中国が2件でロシアが1件。そしてアメリカがなし。
こうしてまた中国とアメリカの差が開いていく。

件数も少ないし、内容も特に新味がない。
むしろ来月のほうが、ソユーズの打ち上げと、インドによる火星探査機の打ち上げが予定されていて盛りだくさんだ。

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